あらすじ
小学生の生活って大変だよ。ぼくはユウスケ、六年生。双子のミカは喧嘩じゃ無敵のオトコオンナだ。女はイヤ、男になりたい! 生理とかおっぱいとか、全部イヤや──と言ってる。母さんが家を出た。友達がぼくの悪口を言ってた。父さんは女友達がいるみたい。こっそり飼っていた「オトトイ」が消えた。友達のコウジはなんとミカが好きらしい……でも父さんは言う。子供には幸せになる権利があるんや。だからきっとぼくらは大丈夫。第49回小学館児童出版文化賞受賞作。
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Posted by ブクログ
【本の内容】
活発で男まさりのミカ。
スカートなんてイヤ!
おっぱいなんていらない!
思春期の入口にたつ不安定なミカを、双子のユウスケがそばで見まもる。
両親の別居、姉の家出、こっそり飼っていた「オトトイ」の死…。
流した涙の数だけ幸せな未来が待っている。
第49回小学館児童出版文化賞受賞作。
[ 目次 ]
[ POP ]
まばゆいばかりの瞬間瞬間をぎゅっと閉じ込めた、本当に宝物のような一冊だ。
子供の頃のことを思い出すとき、人は少なからず甘酸っぱさを混ぜ込んでしまうもの。
嫌なことや辛いこともあったはずだけど、不思議にいい思い出があふれてくる。
本書は、輝いていた「あの頃」を思い出すときの、甘酸っぱさと切なさをたっぷりと疑似体験できる傑作である。
一応、児童小説という形を取っている(単行本は理論社から発売)が、大人が読んでこそのお楽しみがたっぷり詰め込まれているからご安心を。
というより、優れた児童文学は、すべからく万人をとりこにする力を持っている。
ミカもユウスケもコウジも生活委員の安藤も、そして謎の生物体(?)オトトイも、登場するすべてのキャラクターがいとおしい。
今はやりの「純愛」には斜に構えてしまう僕も、子供たちの「小さな恋」にはものすごく弱いのだった。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
あっという間に読み終えた~
児童文学だけど大人も楽しめる!
小学生だって大人に負けないくらいたくさん考えてる。
むしろ大人より感情的なことに思いを巡らしているんじゃないかな。
好きな作品がまた一つ増えました。