あらすじ
社会からドロップアウトした5人のおたく青年と、コスプレ喫茶の超絶的美少女アイドル。感覚が鋭くてアンバランスな彼らが裏秋葉原で出会ったとき、インターネットに革命を起こすeビジネスが生まれた。6人の画期的なアイディアが、ネットの覇権を握ろうとする巨大資本デジキャピのオーナー社長の毒牙にかかる。さあ、おたくの誇りをかけた聖なる戦いがはじまった! TVドラマ、映画の原作としても話題沸騰の、長篇青春電脳小説。
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良かった
石田衣良の作品が大好きなのですが、この作品はその中でもかなり上位の中で好きな作品です。
結構前に作られた作品なのに、今のAI社会を予知する様な内容だし、今後の世界でPCの中の物が意識持ってしまうのかな?とか今回の様に友好的な物なら良いけど敵対する様な事だとどうなるんだろう。と考えさせられました。
Posted by ブクログ
アキハバラ常連の6人のオタクたちが巨大悪徳IT企業と対決し、盗まれたサーチエンジンのプログラムを奪い返し、世界初の人工知能を誕生させる話。
悪の帝王に大切なものを奪われてから徐々に仲間を増やし、帝王の居城に侵入して撃退する、という流れが古き良きRPGゲームの構図そのもの。そういう点で分かりやすくテンポよく読めたが、知的な仲間を集めながら最後に暴力がものをいう展開とラストの飛躍がいまいち納得できず、残念な終わり方だった。設定はSFだが展開はファンタジーという印象。
そして、秋葉原が電脳オタクの聖地だったりITの中心がサーチエンジンだったりするところに時代を感じる。