【感想・ネタバレ】銀行とデザイン デザインを企業文化に浸透させるためにのレビュー

あらすじ

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ここ数年、長引くコロナ禍やデジタルトランスフォーメーション(DX)の進展を通して、ビジネスシーンは大きく形を変えつつあります。メガバンクである三井住友銀行(以下、SMBC)も例外ではありません。SMBCは2016年からインハウスデザイナーを採用し、「UI/UXデザイン」という観点から銀行サービスを変革させ続けています。2019年にはリニューアルした三井住友銀行アプリが、2021年には三井住友銀行アプリ、コーポレートサイト、SMBCダイレクト、接客用タブレットをシームレスに一つに繋いだ顧客体験がグッドデザイン賞を受賞しました。本書は、銀行デジタルサービスのリニューアルを担当したインハウスデザイナー3名によるドキュメントです。デザインの必要性・重要性について社内から理解を得るまでの苦労から節目となるアプリのリニューアル、デザインによるDXを社内にどう浸透させているのか、といったデザイナーたちの体験をリアルに描いています。今さまざまなデジタルサービスは、作る人の技術ではなく、サービスを使う人の体験、すなわちユーザー体験が重視されるようになっています。本書では、三井住友銀行アプリ、コーポレートサイト、SMBCダイレクトのリニューアルといった大きなプロジェクトを通して、デザインによるユーザー体験を向上させる手法について丁寧に解説しています。すでにインハウスデザイナーとして働いている方、大企業の事例を知りたい方、DXに興味のある方におすすめです。

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Posted by ブクログ

組織に属するインハウスデザイナーだからこそできること。ただクライアントから依頼されてデザインを作るのではなく、組織を巻き込んでデザインの力で顧客満足を追求していく。
デザイナーもここまでやれる。

けっこうダラダラ読ませてくるので、ノンフィクションのストーリー仕立てにしたらより理解しやすかったかも。

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2024年02月17日

Posted by ブクログ

具体的であり、かつ実践型。
苦難を包み隠さず提供してくれる。
対象者は、デザインの意味を理解したい人、理解を広めたい人。
但しここで言うデザインは単なる見た目ではないことが注意。

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2023年12月20日

Posted by ブクログ

インハウスデザイナーが企業に入り込んで改革していく流れを追体験できるような本。概要レベルだけど、それでもデザイナーが泥臭い仕事をこなしているということを理解するには十分だった。

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2023年03月09日

Posted by ブクログ

SMBCでの実体験を基に、デザインの重要性がわかる良本でした。
自分もIT企業で企画を担当する1人として、デザインの重要性を理解していますが、「デザイン=画面の見てくれを良くする」という考えの人もまだまだ多いのではないかと思います。ビジネスデザイン、デザイン思考、という言葉もありますが、ビジネスにおいていかにデザインが重要か、多くの人に読んでもらいたい本だと思います。

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2022年12月25日

Posted by ブクログ

銀行とデザイン デザインを企業文化に浸透させるために
著:金澤洋, 金子直樹、堀祐子

デザインを活用してその価値を高めようと奔走してきたが、ここにきてようやく「デザイン」という言葉が社内外に受け入れられるようになってきた。

サービスやプロダクトの品質を上げるために、銀行という組織の中でどのようにデザインの重要性を伝えてきたのか。それを行うためにどのような課題があり、どう乗り越えてきたのか。うまくいったことだけでなく、失敗や反省点も含めての取り組みが紹介されている。

本書の構成は以下の5章から成っている。
①銀行のデザインシフト
②チームとしての始動
③デザインチームの足跡
④デザインチームの今
⑤これからのデザインチーム

餅は餅屋と言われるものの、そんな枠組みもなくなりつつあるのかもしれない。経営や実務やデザインもそれぞれが個別にあるのではなく、それを踏まえて、理解した中でいかにお客様に対して便利さ・使いやすさ・使い心地を提供できるか。ビジネスや収益目線でそれを提供するのではなく、まずは顧客ファーストが実践される必要がある。

デザインや美意識等、つい最近までは、ビジネスの世界とは距離があると思われた概念がいまや、壁にぶちあたったビジネスを救い出す救世主的な扱いで取り扱われている。

今の時代、協働でデザインを外注したり、協力を仰いだりすることだけではなく、内製化したり、それだけではなく、一人一人の意識の中にその概念を植え付けて学ぶことが求められる。

餅は餅屋ではあるも、それだけではないと思い、貪欲に首を突っ込んでいきたい。

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2022年12月06日