あらすじ
どんなふうに君を愛するか、その目で見ていろ
男爵家令嬢・清乃は結婚を目前に亡くなった姉の代わりとして、侯爵家嫡男・有季の元へと嫁ぐ。身分と資産を交換するような政略結婚で、婚家の誰もが冷たい中、地味で大人しい清乃は健気にふるまう。実は可憐な容貌と聡明さを持つ彼女に、次第に惹かれていく有季。迎えた初めての夜、清乃は彼の甘く蕩けるような激情に包まれ、熱い手に翻弄されながら快感に震え――。
感情タグBEST3
ヒロインもヒーローもとても誠実で好感が持てる。
そもそもの婚約者だった姉の死の真相や嫌がらせの犯人。ミステリータッチでただ甘いだけのストーリーじゃないところも魅力的でした。
自尊心や欲、浅はか且つ身勝手な理由で身を滅ぼした人達の反省の薄さに閉口するが、だからこそ二人の心根が美しく映える。後味も良く、幸せいっぱいの結末に大満足です。
一気に読みました
お試し版で読み始めたところ、どんどん話に引き込まれ結局購入して一気に最後まで読んでしまいました。
大人しくて、なかなか自分の意見を持っていないように見えるヒロインが、実は大変に思慮深く、思いやりにあふれていて
一途に夫を慕っていて、夫である彼も妻であるヒロインを心から大切に思うようになる過程も丁寧に描かれていてよかったです。
身体を重ねるシーンは、目の前に二人の姿が浮かんできて、読んでいてドキドキしてしまいました。
主人公夫婦を困らせて、苦しめていた張本人がまさかの存在で、なるほどね!と思ったりもしました。
最後に二人には5人もの子供が授かって、幸せな生活を手に入れたところまで来ていたので、読後感も良かったです。
清乃さんは、5人の母になっても旦那様から見たら、素敵な奥様なのでしょうね。
家族の写真が増えていく感じが想像できるような気がします。
匿名
西條先生の「ひそやかな花」「夏の終わりの夕凪に」の完全版を先に読んでいて、長編ならではの丁寧に進むストーリーと専門的な職業や暮らしの描写、登場人物それぞれの機微な気持ちの変化を慎重に大切に描かれる作風に魅了されていました。
今作は華やかな大正時代、華族のお話。イラストが無くても、美しい着物や西洋文化が入り混じった豪華な街の風景が目に浮かんできました。時代背景、季節の移ろい、美しい風物や調度品が丁寧に描かれて読み応えがあります。
互いの気持ちの変化を受け入れながら、ゆっくり、じっくりと想いを寄せ合って夫婦となっていく過程がとてもいじらしく、可愛らしく、そして奥ゆかしく素敵でした。
匿名
ミステリー?姉の死の理由は?
正妻の娘である姉は華やかで、社交的。
妾制度が許されていた時代、敷地内の別棟で暮らしていた妾母娘。
いちおうは妹として認められてはいたが、内気な性格でひっそりと暮らしていたのに、婚礼を前にした姉が服毒死して、身代わりの花嫁に。姉の死は本当に自殺なのか?う
匿名
大正時代
文章から時代の雰囲気が想像できて、そこは凄く良いと思います。
意地悪な姉と虐げられた妹の構図かと予想してましたが、ちょっと違う感じですが、何でもかんでも控えめなヒロインに少しイライラするかも。
淑やかなヒロイン
淑やかで奥ゆかしいなヒロインには好感が持てましたが、所々で少しもどかしく感じられました。
控えめな性格のヒロインは好きなのですが、あまり我慢しすぎたり騙されやすいのは歯がゆいです。
事件の真相や犯人については、途中でわりと予測がついていたので驚きはありませんでした。
ヒーローがその時代、その立場の人間においてはとても柔軟な思考を持ち誠実な男性だったのが良かったです。
デートの描写でも、大正時代の古き良き時代の日本を感じることができました。