【感想・ネタバレ】古本食堂のレビュー

あらすじ

かけがえのない人生と愛しい物語が出会う! 神保町の小さな古書店が舞台の絶品グルメ×優しい人間ドラマ。 大ベストセラー『三千円の使いかた』『ランチ酒』の著者による熱望の長篇小説。 美希喜は、国文科の学生。本が好きだという想いだけは強いものの、進路に悩んでいた。そんな時、神保町で小さな古書店を営んでいた大叔父の滋郎さんが、独身のまま急逝した。大叔父の妹・珊瑚さんが上京して、そのお店を継ぐことに。滋郎さんの元に通っていた美希喜は、いつのまにか珊瑚さんのお手伝いをするようになり……。カレーや中華やお鮨など、神保町の美味しい食と心温まる人情と本の魅力が一杯つまった幸せな物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

神保町で古書店を営んでいた兄が死に、その店を引き継ぐことになった女性「珊瑚」。
珊瑚は北海道で両親を介護の後に看取り、兄の死をきっかけに東京に出てきた。
若くはない珊瑚が、東京に住んでみようと思ったのには、淡い、少し苦い、ある男性とのことがあったからであろう。

珊瑚の店にやってくる、姪っ子(正確には、珊瑚の長兄の子の娘)のミキキ。
珊瑚とミキキが、神保町、古書店を舞台に、自分の生き方を模索していくというのが大きなテーマだろうか。
古本食堂?ん?食堂とは?という、最後まで読んでも謎タイトルだったけど(原田ひかさんにしてはめずらしい)、
登場人物達も魅力的で良い本でした。

珊瑚が古書店のお客に本を勧めるんだけど、珊瑚と同年代?の男性が、当時の若者(17歳)の写真集を勧められて、それ見ながら泣くところがとても良かった。
その本を見ながら、17歳のときの自分、17歳のとき自分の周りにいた友人達。憧れたいたあの人など、いろんな人のことを思い出したんだろう。
輝いてて、無敵な気持ちだったあのとき。
その写真集にも、輝いている人たちがたくさん載っている。俳優さん、宝塚の人、力士。
でも、今となっては、その誰のことも、現在どこで何をしているのか、私たちは知らない。
「ふつうの人になっていくことが、生きていくということなのか」という、男性客の言葉に、ハッとした。
何者かになりたかった10代を経て、ただの社会の歯車になり、何者にもなれない私に気付き、それでも人生は続き、生きていく。
市井の人の哲学めいたものを感じて、とても心に残るセリフだった。

そして、ストーリーの内容もさることながら…
神保町で学生時代を過ごした私にとって、出てくる飲食店名が懐かしすぎて…。
エチオピア、たくさん行ったなぁ。私は辛いの食べられないのに、友達は、今日は20辛に挑戦する!とか毎回チャレンジ精神旺盛なこと言ってたっけ。
ボンディはちょっと遠いしお値段もする、憧れのお店だった。初めて行った時に食べたビーフカレーは衝撃的美味しさ。今では並ばなきゃ食べられない。
ランチョンも、気になる憧れの店で、行ってみたくて一度だけ行ったな。ドイツ料理のアイスバインを食べてみたかったけど、当時の私には値段的に手が出なかったっけ。
ロシア料理は、教授が学生を連れてってくれた。小さい店だった。ロシア料理なんて初めて食べるから、嬉しかったなぁ。
さぼうるのナポリタンとバナナジュースは、大好きな定番。時々雑誌にナポリタンの写真載ってるの見ると、店がというより、ナポリタンが友達みたいな気持ちになって誇らしくなる。

…なんてこと思い出しながら、超絶エモな気持ちで読んでました。
店の名前しか出てこないとしても、嬉しい!
学生で、自由になるお金なくて、せっかく素敵なお店がたくさんある場所にいるのに、マックとか小諸そばとかチェーンばかり、あと学食ばかりだなと、当時は思っていた。でも、結構色々行けいたんだな笑。
小諸そばすら、いまの行動範囲にはないから懐かしいよ。
あとはキッチンジローとか、また行きたいな。
食べるもののことばかり。笑。

0
2026年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読んでいる途中まで、題名から古本屋さんで食堂をやる話だと思ったら…
最後の方でゆくゆくはそうなるかもって案が出ていたし、調べたら続編も出ているようなので読んでみたいと思います。
登場人物の色々な関係性がどうなって行くのか楽しみ。

0
2025年09月24日

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