あらすじ
異端の天才科学者アイザックは、〈鳥人〉ヤガレクの依頼に応えるべく、飛翔理論の研究を進めていた。だが、検査サンプルに紛れ込んでいた謎の幼虫が羽化、圧倒的な力を持つ夢蛾スレイク・モスとなって、住人を無差別に襲い始めた。モスを解き放ったことから追われる身となったアイザックは、ヤガレクとともに夢蛾を追って卑しき都市をさまようこととなる。『都市と都市』で読書界を驚愕させた作家のスチームパンク超大作。
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Posted by ブクログ
という訳で、後篇です。
いやはや、夢食いモスラに哲学しすぎる巨大タランチュラ、
おまけにスカイネット的ジャンク製AIと来ましたか。
スチームパンクと言えば蒸気機関と機械仕掛けの狭間で自我が芽生える、
というのはお馴染みですが、その特異な精神の在り方がが
ヴァンパイアすら吸い殺す精神を食べる系のクリーチャーの天敵、というのは何とも。
人工知能VS超常現象クリーチャー、その狭間で人は、街は?
的な展開で今後も続いて行くような気がします。行けばいいな(願望)
このボリュームでパート1ってのも贅沢な話で。読むの結構かかったよ。
鳥人ヤガレクがどうにも「ウォッチメン」のロールシャッハさんとダブって見えてしょうがない今日この頃。