あらすじ
〈クラーク賞/英国幻想文学賞受賞〉蒸気機関と魔術学が統べる都市国家ニュー・クロブゾン。中心に巨大駅ペルディード・ストリート・ステーションが聳えるこの暗黒都市で、統一場理論の研究を続ける異端の科学者アイザックは、ある日奇妙な客の訪問を受ける。自ら犯した大罪のため、翼を奪われた〈鳥人〉ヤガレクは、命にも等しい翼の復活をアイザックに依頼するのだった……。現代SF界の旗手が、SF/ファンタジイ・ジャンルの新たな可能性を示した巨篇。
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Posted by ブクログ
なんだか「凄い」ものを読んでいる!!
こんなに節操のない(褒めてます。笑)作品、読んだ事がない。
人間、翼の生えた鳥人、昆虫人間、、、挙句の果てには、
身体の大部分を改造された、もはや人間とは言えない生き物。
猥雑で、グロテスクで、何もかもが混沌とした世界がとても魅力。
「ブレードランナー」を彷彿とさせますが、それよりも遥かに歪な世界。
次々と溢れ出るアイデアの奔流に、時折呑みこまれそうになります^^;
最初はかろうじて付いていく感じだったのですが、
アイザックの謎の芋虫が目覚めてからは、一気に引き込まれました。
下巻を読むのが楽しみです。
Posted by ブクログ
何でもありのゴチャゴチャな世界観。非人間の登場人物が沢山登場しそれぞれに細かい設定がされています。
どんな容姿なのか想像しながら読みました。
是非,映像化して欲しいものです。
Posted by ブクログ
「都市と都市」で色んな人の魂をかっさらったチャイナ・ミエヴィルの本邦最新文庫作。
どちらかと言うとこちらの作品のほうが古く、またシリーズ化もしているのですね。
特筆すべきは何といっても世界観でしょう。
いきなり都市の地図。
そして始まる固有地名連発のモノローグ。
入り乱れる種族・文化圏とギミック。
これは・・・ハイファンタジーに入れるべきなのか?という気もしますが、
スチームパンクとファンタジー要素は相性がいい、ということで。
上巻は「どうよ、この世界観」的な描写が延々続いて話が進まないので、
こういうの美味しく頂けない人は挫折しやすいかも。
まぁ、途中からジェットコースターなんですけどね。
「都市と都市」もそうでした。
ネタバレなコメントは下巻の感想にて。