あらすじ
一家惨殺事件の被害者の一人、林川安成の愛人だった「廣島育美」。病床にある彼女は、心麦を見て「あるもの」を渡す。そして、神井は松風を通じて、心麦たちと真実を明らかにするための共闘をもちかけてきた。育美に託されたものと、神井の推論は、視界不良の森の中で、ある一点で重なる…。東賀山事件から現在まで続く悲劇の連鎖に、ついに終止符が打たれるときがきた。本格クライム・サスペンス、堂々完結!!
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『イチケイのカラス』を手掛けた浅見理都さんの最新作、本格クライム・サスペンス!
雪のちらつくクリスマスイブの夜、一人の元警察官・山下春生が殺害された。数日後、山下が生前に関わった遠藤力郎死刑囚の息子・遠藤友哉が逮捕され、事件は無事解決と思われた。
しかし、殺された山下が娘・心麦に遺した一通の手紙から、事件が再び動き出す。そこには、遠藤友哉の冤罪を訴える内容が書かれていて……。
『このマンガがすごい!2024』にもランクインした大注目の本作。
読み始めたら止まらない、謎が謎を呼ぶ展開。
スリリングで没入感もたっぷり!
映像化される未来もそう遠くないでしょう。
あなたも一足先に、クジャクのダンスを覗いてみませんか?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
【あらすじ】
一家惨殺事件の被害者の一人、林川安成の愛人だった「廣島育美」。病床にある彼女は、心麦を見て「あるもの」を渡す。そして、神井は松風を通じて、心麦たちと真実を明らかにするための共闘をもちかけてきた。育美に託されたものと、神井の推論は、視界不良の森の中で、ある一点で重なる…。東賀山事件から現在まで続く悲劇の連鎖に、ついに終止符が打たれるときがきた。本格クライム・サスペンス、堂々完結!!
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最後の最後まで展開が読めない、ハラハラドキドキのサスペンスドラマでした。私、こういうサスペンス系の固いストーリーが好きみたいです。巻数も7巻で手頃ですし、ホントにおすすめです。
なんか複雑だけど最後は
ちゃんと最後まで種明かしをしてくれて、そして誰も信じられない感じにはなったけど、最後は、信じられる人を見つけられて良かったと思える作品でした。
Posted by ブクログ
2025/0313
ちょっとラストの展開が強引というか駆け足というか打ち切り展開の早さみたいでそこだけが残念だったけど、本当に面白かったです。
犯人が奥さんだったのはびっくりだし、あと、その背景が酷かったし、凄惨でした。
赤沢さんに思いっきり同情してしまった。
それだけに奥さんが体験したあの死んでしまった弟とのネグレクトの時間は生き地獄で、そしてその地獄によって奪われたものは大きかったということで。。。。
欠けてしまった心はもう戻らなかったのだな、と。。。。
どこかで救いはなかったのかな、と思ったけれど、無かったのだろうな。
それほど地獄だったんだと思う。
深い深い後悔と恨み辛み、嫉妬、歪み、悲しみが彼女を徹底的に決定的に壊したのだと。
赤沢さんに守れるように、と言われて頬を赤らめてたり、結婚したり、子どもを産んだりしたのは赤沢さんへの想いがあったのだと信じたい。
けれどもそれを真っ黒に振り潰してしまったのはやはり、ネグレクトの暗い暗い心の牢獄故で、そして、打算と飢えで不倫して見せかけの幸せを手にしようとして
仮に何もなく目論見通りに林家に入れてたとしても、結局はいずれ彼女はダメになっていただろうし、幸せにはなれていなかったと思う。
世の中には建前上の綺麗事なんて腐るほどあるけれど、本当に人が幸せになるのは難しいのだと思う。
それでも人はその建前上の綺麗事を本音と偽って足掻きながら苦しみながら生きていかないといけないのだと思う。
そしてそれをなそうとしていたのが殺されてしまった小麦の父親だったのだろう。
父の背中を追いかけて白バイ警官になった小麦は、やっぱり生き地獄を経て、そしてけれども本当に何が大事なのかを知っている彼女はきっと、これからも建前上の綺麗事をそれでも本音と言い張って生きていくのだと思う。
これでもか!って人間が描かれていて、本当に面白かったです。
Posted by ブクログ
意外な展開で時間を忘れて読みました。複雑な人間関係や犯行動機、ちょっとしたきっかけで冤罪になり、回復が難しいという様子がよく分かりました。最初から通しで一気読みしようと思います。
完結
父親である山下春生が亡くなり、残した手紙を受け取ったことから始まったこの物語の結末を見届けることができて本当に良かったです。
終わってしまった…幼い頃の体験は、なかなか切り替えられるものではなくて、ずっとずっと辛かったんだろうなぁ。それでも許されることではないけどね。小麦ちゃんが強く生きてくれることが救いだな。
Posted by ブクログ
ドラマっぽい作りに寄せてる漫画。実際楽しめた!けど、全巻通してみんな怪しく見せたかったのか、所々でみんなに怪しさ(描き方で怪しい雰囲気)出してて、怪しさの安売りが多すぎた気もする。笑 逆に、笑いどころなのか。
本巻でのツッコミ所は、
めちゃめちゃ重めなキャラ設定をしていたはずなのに、そんなサラッと赤沢さんを扱うとは。あぁ、赤沢さんの存在よ。か、軽い。笑
改めて、一気見して楽しめた。
何よりも、コウちゃんがよかった。かわいい
Posted by ブクログ
自分の欲にまみれて少しずつ間違った行動をとる人たち。それが真犯人を隠し、ひとりの男の冤罪につながってしまう。
物語の展開に「そうはならんやろ」と思いつつ、バタフライエフェクトはどこで生じるか分からないから、有り得ない話ではないのかもしれない。
結局、クジャクのダンスは犯人しか見ておらず、主人公が犯人に対して「クジャクのダンス 見たんでしょ…?」と問いを投げる。でも、それを白日の下にした主人公たちの行動に価値があって、そういった行動が阻害されない世の中であってほしいとも思う。
面白かったのに…
話し的には面白かったのに、ドラマが終わる迄に間に合わせる為なのか、連載終了が2月で単行本発売が3月でその後にドラマ最終話?
偶々なのか最終話が余りにも駆け足過ぎて…後2・3話有ればもう少し深い話しになったと思うと勿体無い様な感じです。