【感想・ネタバレ】かたみ歌(新潮文庫)のレビュー

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ネタバレ

東京の下町、アカシア商店街の7話。
僕は朱川さんの紡ぐ、別の物語がちょっとだけつながっている、その構成が好み。③、⑤、⑥、⑦が特にお気に入り。
①紫陽花のころ
初読はそれなりに楽しめたんだがなぁ、なんだかなぁ、そんな結末だったとは。
②夏の落とし文
電柱の貼り紙に自分の未来が予見されていたら。いいお兄ちゃんだな、せつないな。
③栞の恋
ひねりも不思議さもあってとてもいい。結末が意外だったが2読目以降も飽きない。
④おんなごころ
かわいそうだが、悪い作品とは思わない。他の編ではケバい初恵の正気さのためか。
⑤ひかり猫
猫2匹と「私」と古本屋の店主しか登場しないが、朱川さんらしい味わいの短編。
⑥朱鷺色の兆(ときいろのしるし)
おっさんの一人称の語り口。予兆モノはいくつかあるがハッピーエンドで一安心。
⑦枯葉の天使
他の6作全てに登場する幸子書房の店主が実は主役。締め括りとして珠玉の作品。

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2021年08月04日

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昭和40年代半ばの東京下町にある「アカシア商店街」で起こる摩訶不思議な物語。
アーケードのついた長い道に、様々な店がぎっしり連なる昔ながらの商店街の一角にある、ある有名作家似の古本屋の主人を中心に人々と物語は交錯する。

奇妙な「栞」の文通をしたり、あの世と繋がるお寺があったり、突然懐かしいあの子が「お使い」に来たり……。
どのエピソードもとても切なく、じわりじわり涙を誘うものばかり。

時代も変わり、流行る歌が変わっても、人が感じる幸せって昔も今も同じようなものなんだな。
不思議な懐かしさと、温かな気持ちになる物語。

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2022年11月01日

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 東京の下町、アカシア商店街というアーケードのついた300mぐらいの通り。古本屋、ラーメン屋、酒屋、スナック、お寺、アパート・・・。その商店街を舞台にした昭和30~40年代の物語。連作短編7話。霊や魂をテーマにした朱川ワールドが拡がっています。「かたみ歌」、2008.2発行。 

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2023年04月22日

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ネタバレ

商店街を舞台に短編がおさめられています。『栞の恋』が世にも奇妙な物語20周年スペシャル・秋〜人気作家共演編で堀北真希さんが印象的でした。切なくて不思議な恋のお話でした。

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2021年10月09日

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