【感想・ネタバレ】オスとは何で、メスとは何か? 「性スペクトラム」という最前線のレビュー

あらすじ

一気読み必至。常識が変わる生物学講義!

生物にはオスとメスという、異なる生殖器官をもった性が別個に存在するのではなく、オスとメスとはじつは連続する表現型である――生物の「性」の本質をそのように捉える驚きの研究が、生物学の最前線で進んでいる。逆の性に擬態して生きる鳥やトンボ、何度も性転換する魚、ホルモンで組織を操るネズミ……。興味深いいくつもの事例と、私たち生物の雌雄が形作られる仕組みとともに明らかになるのは、「生物の性は生涯変わり続けている」「全ての細胞は独自に性を持っている」という驚きの事実だ。第一人者である著者が、生物の体の精密な構造とそれを駆動するメカニズムを平易に解き明かす。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

遺伝子とホルモン分泌によってオス・メス化、脱オス・脱メス化がされることで、性がスペクトラム上に決定される。

この原則によって、性指向、性自認の多様性の蓋然性が示される。

なるほど人間の直観的な理解というのは往々にしてアテになるが、また往々にしてアテにならない。社会科学だとか、理系の基礎研究だとかの重要性を「直感的」に理解するためには、こういう「目から鱗」を体験するのが1番いいかもしれない。

0
2024年03月24日

「学術・語学」ランキング