【感想・ネタバレ】WHYから始めよ! インスパイア型リーダーはここが違うのレビュー

あらすじ

人々を感激させるのは「WHY」の力だ。
TEDで6000万回以上再生された講演動画
「How great leaders inspire action」から生まれたベストセラー!

理念を掲げて社会を巻き込む力をもつリーダーには共通点がある。
それは思考を「WHAT」からではなく、「WHY」から始めるという点だ。

世の中には「形式上のリーダー」と「本物のリーダー」がいる。
「形式上のリーダー」は、権力のある座につき、影響力をもつ。
しかし「本物のリーダー」は、私たちを感激させ、奮起させる。

「本物のリーダー」は、私たちに「WHY(理念と大義)」を語る。
それこそが組織の内外の人たちのやる気を起こさせる。
だが「形式上のリーダー」は「WHAT(結果)」だけを語ってしまう。

人々が従いたくなる〈インスパイア型リーダー〉になるための思想と行動とは?
アップル、サウスウエスト航空、スターバックスなどの事例から、アメリカの人気コンサルタントがお教えします。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

なんのために起業し、働くのか、それが大事なのだ


自分たちの理念はなんだったのだろう?いま現在、利用可能な全てのテクノロジーと市場機会を考慮したうえで、その理念に生命を吹き込むには、なにができるだろう?

どこかに帰属していたいという願望は、理性から生じるものではなく、どんな文化であろうとすべての人間が持つ普遍的なものだ

WHYを明快にする
HOWは名詞ではなく動詞を使う
誠実→常に正しいことをしよう
イノベーション→問題を違う角度から眺めよう
終始一貫したWHATを貫く

技術を雇うんじゃない、姿勢を雇うんだ。技術はいつだって教えられる

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2022年10月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

様々なビジネス本や自己啓発本における根幹となる一冊であると感じた。
もっと早く出会えていればよかったと感じる1冊。

事実だけだはなく、生物学的観点から共通点を見出して解説してくれるため、非常にわかりやすく、納得度が高かった。
また様々な事例を出して<ゴールデンサークル>について解説していたため、より理解度が進んだと感じた。

私のバイブルとして持っておいて損がない一冊。そう感じた。




↓↓↓以下、要約↓↓↓
「WHYから始めよ」

偉大なるリーダーは人々に行動を起こすように奮起させる。つまり人々をインスパイアできる。インスパイアできるリーダーは、誘惑や脅迫といった手段を使わずに、人に目的意識や帰属意識を持たせる。真の意味でのリーダーがいれば、人々は短期の利益を上げたいからではなく、感激して勇気をもらったからこそ行動を起こす。
→自らの意思で、全体のために行動を起こす

では、こうしたリーダーの様に考え、行動し、コミュニケーションを図る方法を誰もが学べるとしたらどうだろう?それは行動を起こす理由、つまり理念を持つことである。つまりWHYから始めよ!

■操作(マニピュレーション)と鼓舞(インスピレーション)
人間の行動に影響を及ぼす方法は、マニピュレートするか、インスパイアするかである。
人をインスパイアするリーダーは全く同じ方法で行動し、コミュニケーションをとっている。それは<ゴールデンサークル>と命名した自然に起こるパターンに従っている。

<ゴールデンサークル>は、人間の行動には予測可能なものがあり、そこには理法があることを教えている。(=私たちがとっている行動の理由を知る手助けとなる)
<ゴールデンサークル>は最初に「なぜ?(WHY)」と自問することですべてを始めようと肝に銘じていれば、以前よりずっと大きなことを達成できるという動かしがたい証拠を示している。

<ゴールデンサークル>
WHAT:明確に説明できる結果(明確)
HOW:自分たちがしている方法(WHATよりも明確ではない)
WHY:自分がいましていること、している理由(WHY)。(=仕事でいえば、「お金を稼ぐため」という理由は含まれない。それは結果に過ぎない)
傑出したリーダーは、内側から外側(WHY →HOW →WHAT)へと考え、行動し、コミュニケーションをとっている。
人々はあなたのWHAT(していること・結果)を評価するのではない。あなたがそれをしている理由(WHY)を買う。
(前提があり、WHYがある。)

自社の製品の方が優れているという単純な主張は、それを裏付ける合理的な証拠の有無にかかわらず、欲望を生み出すことができるし、消費者に購入を決断させることができる。だが、忠誠心を生み出すことはできない。
一方で傑出したリーダーや企業は、強い忠誠心を相手に持たせることができる。それが理由である。
■「どこかに帰属していたい」という願望は、理性から生じるものではなく、どんな文化であろうと人間が持つ普遍的なものである。周囲の人たちと価値観や信条を共有していると感じられれば、自分は何かの一員だと思える。帰属意識を覚えられれば、人とのつながりを感じ、安心感を覚える。
何かの一員でありたいという自然の欲求があるからこそ、私たちは自分の仲間でないものを鋭敏に感じとる。
私たちは、自分の信念をきちんと表現できるリーダーに惹かれる。あなたも私たちの仲間なんですよ、あなたは特別な存在なんですよ、あなたは安全だし、ひとりぼっちじゃないんですよと感じさせるのも、インスパイアする能力の一つである。偉大なリーダーといわれる人たちはみな、心の中に忠誠心を芽生えさせる。

<ゴールデンサークル>の原理は、単なるコミュニケーションのモデルではない。この原理は、人類の行動の進化に深く根ざしている。それは生物学的だからである。
人間の脳を断面的にとらえればわかるが、ホモサピエンスの脳の中で、最も新しく出現した部分は、新皮質である。新皮質は<ゴールデンサークル>でいえば、WHATの部分に相当する。新皮質は、合理的で分析的な思考や言語機能をつかさどる。
脳の中央の二つの円の部分は、大脳辺縁系に相当する。大脳辺縁系は、信頼や忠誠心といった感情の機能をつかさどる。そしてまた行動や意思決定などの機能もつかさどるが、言語をつかさどる能力はない。
円の外側から内側に向かうコミュニケーションを図ると、最初に自分がしているWHATを説明することになる。すると事実や特徴など、複雑で大量な情報を相手に理解してもらうことはできるが、行動を起こすよう相手を駆り立てることはできない。
一方でWHYから(内側から外側)に向かう順でコミュニケーションをはかれば、相手の意思決定をつかさどる脳の部位に直接訴えかけることができる。そのあとで言語をつかさどる脳の部分に情報を伝えれば、感情による決定が合理的なものになる。
一つの決断を下しても、なぜその決断を下したのかという理由を言葉で説明することは難しい。意思決定をつかさどる脳の部位は、言語機能をつかさどっていないため、私たちは無理やり説明をくっつける(なので、世論調査や市場調査などは、信憑性が感じられないことがある)。
本当に選択した真の動機を掘り起こすことは難しい。それは人々に理由や動機が分かっていないからではなく、言葉で説明することが難しいからだ。意思決定能力と、決定を下した理由を説明する能力は、脳の異なる部位に存在しているのだから。
「直感による決断」は、円の中心から生じる。そこから生じた決断は、とても正しく感じられる。その意思決定は「心」が決断をくだすわけであるが、すべて大脳辺縁系で生じている。
直観による決断が正しく感じられるのは、意思決定をつかさどる脳の部位が感情もつかさどっているからだ。自分では心のおもむくままに行動したつもりでも、現実には大脳辺縁系で決定が下されている。
決断をはWHY=感情を起点にして生じている。そのあと、理由を論理的思考をつかさどる部位が言葉に置き換える。
心は感情をつかさどる大脳辺縁系をあらわし、頭脳は論理的思考や言語能力をつかさどる新皮質をあらわす。(英語では“hearts and minds”という言い回しがある。勝者はまず「心」で感じ、次に「頭脳」で考える)

<ゴールデンサークル>は、長期間、成功を収めるために必要なものを説明している。しかし長期にわたって物事を続けるには、たいてい投資が必要になり、短期・長期のコストもかかる。そのため、WHYを常に意識するよう指針を設けて、自分を厳しく律し、自分の価値観に真摯であり続けなければならない。

※言うことすべて、することすべてに、あなたの信条が反映されていなければならない。WHYは、ただの信条である。HOWは、その信条を理解するために起こす行動である。そしてWHATは、そうした行動の結果である = あなたが言うこと、することすべてがWHATである。
自分の信条を伝える唯一の方法は、言動である。そのため信条と言動に一貫性がなければ、あなたの信条は誰にも伝わらない。
自分が心から信じていることを言い、行動に移す。それがオーセンティシティ(本物)。


■確実性の三段階
決定を下す基盤として、合理的な理由しか並べられないとき、私たちが自信を持って言える最も高いレベルの言葉は「これが正しい決定だと思う」である。それは生物学的に正確といえる。というのも、私たちの脳は「考える」部位である新皮質を活発に動かしているからだ。新皮質で、私たちは思考を言語に変換する。
だが直観で決断すると、自分に言い聞かせることのできる最も高いレベルの自信は、「これが正しい決定であると感じる」になる。たとえ事実やデータを突き付けられても、同じこと。というのも、直観による決断は私たちの感情をつかさどる脳の部分でくだされているため、言語は関係ないからである。
正しいと感じる決断をくだすためには、WHYの力を理解しなければならない。WHYを言葉に置き換える能力は、決断をくだすまでの感情の流れをはっきりさせる。WHYがわかっていれば、「それが正しいとわかっている。」という、最も高いレベルの自信が持てるようになる。決断が正しいとと感じられるだけではなく、それが正しいとわかれば、論理的に整理し、やすやすと言葉に置き換えることができる。そうしてくだした決断は、完璧にバランスが取れている。論理的なWHATは、WHYという感情の証拠となる。直観による決断を駆り立てた感情をきちんと言葉で説明することができれば、自分のWHYを明確に述べることができれば、あなたは周囲の人に決断に至るまでの経緯をきちんと理解してもらえる。その決断に、事実やデータという後ろ盾があれば、鬼に金棒だ。(仮説から始めるやり方と同じか?)
WHATやHOWに精通していくと、成功したと感じる(例:業績が良くなる)。ところがその過程で、そもそもどうしてこれを始めたのかというWHYを忘れてしまうと、必ずWHATとWHYの乖離が起きる。
業績の大小にかかわらず、WHYを決して見失わない能力がある人は、私たちをインスパイアする。WHYを見失わず、だれもが正しい方向に向かって進むことができるように標石を設けることのできる人こそ、真のリーダーである。

■マーケティングの普遍の法則
イノベーターやアーリーアダプターに狙いを定めていれば、最終的には大衆がついてくる。
そのためにWHYから始める

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2020年04月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

WHYとは何を意味しているかというと、「理念」とか「志」。サブタイトルが示すように「インスパイア型リーダーはここが違う」というのはインスパイア型リーダーは顧客にも従業員にも自分たちの会社あるいは商品に対する理念や志を語るということですね。理念に共感できれば、従業員もそれから顧客も付いてくる。だから「WHY」を語らないといけないということ。もちろん、そういう人だけで会社が成り立つわけではなく、こうした理念を共有しながらも、計画し、実行する人は必要。でも、計画や実行があってもWHYが無ければ共感されないし、無意味な企業間競争に発展するだけ。そこが違うということかな。凄く良く判るけど、こうした理念とかって、ある種の宗教だから、その宗教を信じさせることが重要。そこはやっぱりカリスマ性ということなのかもしれません。ただ、確かに共有できる理念が必要であり、それが有れば従業員も顧客も付いてくるというのは正にその通りかもしれない。

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2021年12月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

- [ ] 感想
3年ぶりぐらいに読んだのですが、深い内容でした。
読んでいて気づくのですが、Whyは意外にこの本の中でも言語化されていないです。
明確な一言というよりは、Whyを示す明確な一言が散りばめているという印象です。
Whyを権化する人、というキーワードも出てくるので、Whyはもともと言語化できないものかも知れません。

- [ ] メモ
- [ ] リーダーには信奉者が必要
- [ ] TIVOはWhyから始まるキャッチコピーを作っていなかった
- [ ] 信じる人間をどう集結させるか?
- [ ] ジョブズにはビジョンがあり、ウォズニアックにはゴールが合った
- [ ] ブルーダーの話。赤信号で止まらなければいけないのは、誰も他の選択肢を教えてくれないからだ。ブルーダーは常にWhyから始めていたため大きな成功を収めることができた。
- [ ] ライフスタイルマーケティング。アップルのファンは自分の自分という人間を表現したいがために、アップルの製品を愛用する。アップルは効率よく完璧に明確なメガホンを作り、<普及の法則>をそのまま実践する。そしてまだアップルのユーザーではない人に向かって、アップルの信条を広めてもらおうとする。アップルのためではなく、自分自身のために。
- [ ] セロリテスト。ディズニーはWhyを明確にしてきた。ディズニーが信頼するものは何かを親は知っている。だからDVDの内容を確認しないでも子供に見せることができる。サウスウェスト航空も同じ。
- [ ] でも、フォルクスワーゲンが高級車を作ってもセロリテストを通過できず、全然売れない。でも、トヨタがレクサスブランドで売るのはセロリテストを通過している。
- [ ] セロリテスト:スーパーに買い物に行き、「あなたに必要なのはこのチョコレートですよ、買わないとお金を捨てるのと同じですよ」「このクッキーを導入して数百万ドル稼いだのでオススメしますよ」「あなたに必要なものをお分かりですか?データを見るとここのところ豆乳がよく売れているからこれを利用するしかない」「あなたにはセロリを投入しないとダメだ」と次々と商品を勧められたとします。これを言われる度に納得させられ購入するとその分全てに支払いをしなければならない。予算が限られているならばどれかを削らなければならない。スーパーに買い物に行く前に、WHYをよく理解してから行ったらどうだろう?それが「体重を減らすこと」だったとしたら、そのWHYフィルターをかけ、豆乳とセロリだけを買う判断がその場で出来、時間もお金も無駄に消費しない。
- [ ] 成功は最大の難関なり
- [ ] WhatとWhyの乖離:ウォルマートのサム・ウォルトンは素晴らしい人物だったが、Whyを明確な言葉で伝えることを怠ったため、会社のWhyは忘れ去られた
- [ ] スティーブ・ジョブズがスカリーに言った口説き文句「このまま一生砂糖水を売っていて良いのかい?世界を変えたくないかい?」
- [ ] 後継者問題は、適材適所の人物を選ぶだけでは解決できない。創業の志を頑なに守る人物を見つける必要がある。それを「交代」ではなく、「承継」と呼ぶ。ビジョンは受け継がれる。
- [ ] Whyを発見する
- [ ] スティーブ・ジョブズ「僕は宇宙に凹みを作りたい」

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2021年02月13日

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