【感想・ネタバレ】煙たい話 1【単行本版】のレビュー

あらすじ

「次にくるマンガ大賞2022」ノミネート! 高校卒業以来、一度も会うことのなかった武田と有田。ある雨の日に一匹の猫を拾ったことから、二人の関係は変わり始める。恋愛感情とは違う。一緒に暮らす理由もない。でも、君の隣は心地がいい。そんな気持ちに向き合い、二人が出した答えとは――。自分たちだけの関係を模索しながら生きる人々の日々を綴った物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

とても良かった。三巻まで読んだけど、二人の生活の中で、命題として深く考えるというよりは、ふとした瞬間に自分たちのことを他人に説明できないことにもやるといった感じの描写が多く、読んでいてあるあるこういうこと、と勝手に共感してしまった。感想の中に作風が冗長で命題に出して答えを出すことをじらしまくるのが不誠実だという人もいたけれど私はこのゆっくりゆったりした空気感がとても良かったな。生活感も感じられて日常の中でふと考えて、少しずつシーンが重なって深く考えようとしなくとも、どうしても日常の中で澱のように溜まってしまうモヤモヤ、不満、疑念、命題。現実ってこんな感じだよねっていうのを深く感じされてくれた今作に感謝。とても柔らかく、ゆったりと人の心理を突いていく作風が私には好みだった。

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2025年09月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

同居しているふたりのなんでもない日々と、
そこに至るまでの経緯が描かれている。

単に野良猫ではなく雨の中動かない猫を見て
「自然に任せるのが一番いい」というのは薄情だなと思う。
動物が本当に好きでなければそんなものなのだろうし
そういう人が半端に手を出すよりは確かに
このままの方が良いというのは正しいが。

今日日エキゾチックアニマルならともかく猫を見ない獣医などそんなにいるのだろうか。
猫にビワを与えるのはダメではないし、弱っていて自分のご飯が食べられないのならせめてビワぐらいあげても良いと思う。

正しいか正しくないかというより、
周りの評価ではなく自分がどう思うかということだと思う。
自分がそうしたいと思うなら自分の中ではそれが正しい。

親子丼が悲しいという話、『 死神の精度』で「死んだ牛はうまいか」と ステーキ屋で言われるシーンを思い出した。
全くその通りなのだが今食べようという時に言って欲しくない。笑

別に理由がなくても、そうしたいからする、というのだって時には良いと思うのだ。

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2024年01月18日

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