あらすじ
英国の伝説の登山家・マロリーは、本当にエヴェレストの頂上を征服していたのか? 登山史上最大の謎が今解き明かされる…という山岳ミステリーと、日本人冒険登山家・羽生丈二の冬季無酸素単独登頂は成功するのか…という二つのテーマがみごとに絡み合い、一気に盛り上がる下巻。柴田錬三郎賞に輝く山岳冒険小説の真髄。
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Posted by ブクログ
すごい小説だ。
読んでいる間も読み終わった後も、頭がくらくらしている。
一気読みした影響も大いにあるだろうけど、それも含めて話の熱気に充てられたように思う。
Posted by ブクログ
あらゆるものを犠牲にし、とてつもない時間かけて準備して山に挑む羽生の姿がすごい。
極寒の絶壁で羽生の筋肉が熱をもって、迷うことなく登っていくみたいな表現があって、これはもう神の領域だなと思った。それだけ神聖な状態になった人間に圧倒されさた。これは神になろうとした男の物語だった。
途中ちょっとついていけなくなるくらいの自問自答シーンに戸惑ったり、予想通りのラストに苦笑いしたりだったけど…
それをひっくるめてもお釣りがくるくらいの熱量の物語だった。