あらすじ
ミステリ若手筆頭格の二人が全霊で競うところを、見たくないですか?
現在最注目の二名がプライドをかけて競作!?
テーマは「あなたへの挑戦状」
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Posted by ブクログ
自分にも解けないか、考えながら読んでいたがタイトルはそういう意味だったのか!と挑戦状を開封して驚いた。
著者2人のほかの作品は未読だけど、両方のファンは垂涎ものだと思う。執筆日記にはやみね先生と松原先生の競作(いつも心に好奇心!)の話が出ていて、同世代かも…!と思うとわくわくした。
Posted by ブクログ
あなた=読者 のいつものパターンかと思いきや、まさかの阿津川先生×斜線堂先生のお互いの挑戦状だったんですね。
各々の作品のみでしたら★3かも。お互いに挑戦するという、ありがちな競作本ではなかったため★4。巻末の日誌のようなお二人の備忘録が読み応えありました。これで★5。
テーマだけ相手に与えて、それで書いてもらう。騙されました。とても素敵。この競作方法、ぜひ他の作家さん同士でやってほしい企画です。(もちろん、此方のお二方ぐらいの仲の良さは必要かもしれないが。)
館三部作など、阿津川先生の作品を読んでいつも思うことは、阿津川先生の性格の根っこ部分は大変優しい方なんではないでしょうか。水槽城でも端々に感じました。
Posted by ブクログ
阿津川辰海×斜線堂有紀の競作「あなたへの挑戦状」。なんて豪華な競作なんだろう。
作家それぞれが自分では解けないが最高に面白い謎を互いに用意し挑戦する。
読者への挑戦状と思って読んでいたから読み終えた最後にこれが明らかになって、これはすごい!面白い!と改めて思いました。
お互いに自分の得意とする物語の構成にきちんと謎を落とし込んで尚且つ面白い極上の物語を完成させる。
本当にすごいしワクワクする読書体験をさせてもらいました - ̗̀( ˶'ᵕ'˶)b
最後におふたりの競作執筆日記が書かれているのも嬉しい
Posted by ブクログ
あなたってわたし(読者)じゃないのね!?
というのが一番のびっくりポイントでした笑
2人の作者ミステリーが1冊で読めるのはよかったです。
個人的には斜線堂さんの爽やかなエンディングが好きでした。
巻末の執筆日記は、さすがミステリー作家だけあって、色んな作品を知ることができて読み応えありました。
ありふれた眠りというタイトルを知って、一番に思ったのが『ありふれた祈り』って作品面白かったよなあ、だったので最後に出てきてテンション上がりました〜
Posted by ブクログ
巨大な水槽の建物での密室。犯行後に寝た犯人。2つの作品ともめちゃくちゃおもろくてよかった。
競作というのがあまりわからなかったため、あなたへの挑戦状というタイトルから「さあ読者よ、この謎を解いてみろ」と言われたような感じがして、頑張って謎を解くぞと思いながら読み進めていたから、最後のあなたへの挑戦状を見た時「?」となった。そして作者同士で謎を相手に挑戦状として渡し、それを完成させた作品を今まで読んでいたのかということに気づいて、作家はこれほどすごいのかと感銘。
また2人の作品を作るにあたっての日記も書かれていたのもとても良かった。作家はこのように作品を作るのかと尊敬させられた。
Posted by ブクログ
23/9/16〜30
面白かった
阿津川辰海は、各章冒頭でヒント?があって楽しい
斜線堂有紀は、兄妹の日常ミステリーかと思いきや、突然の死体でびっくり
被害者にはあまり同情できない点や、最後がほろ苦い点など、1冊の共作としてまとまっていた
挑戦状が読者向けでなかったので驚いた
制作日記も、それぞれの先生の制作のくせがわかって楽しかった
阿津川辰海をいくつか読んでいたから手に取ったけど、斜線堂有紀は『Jミステリー2022 FALL 』のみ。audibleにあったし、『廃遊園地』聴いてみようかな
Posted by ブクログ
2部作。てっきり読者への挑戦状かと思いきや……。
付録とまったく同じものが後ろのページに印刷されているので、なんのために付いているのか分からなかった。
トリックは凝っていて面白かった。しかしそんなに上手くいくかな? という疑問は最後まで捨てきれない。トリックの壮大さとしては前半の作品、事件の納得感は後半の作品が強い。
Posted by ブクログ
阿津川辰海さん「奇怪な城の密室殺人」
斜線堂有紀さん「死体と眠る犯人」
挑戦状の内容もその返しもすごい!
前者は各章の前に読者に挑戦するようなヒントがあり意気込みましたが、はい、やっぱり解けませんでした。
でもあの名探偵のアレは絶対誰も予想できないはず!
後者は目立たない兄と目立つ妹の話。兄は人を惹きつける才能に溢れた妹を嫌い、距離を置いているが…。兄妹の想いが切ない。
Posted by ブクログ
面白かった。
・水槽城の図面をみて一番初めに気になった「上の階から下の階へ向けて窄まる形状」が、まさにトリックに利用されていて、納得度が高かった。
・斜線堂有紀氏の話は、推理しながらというよりは手を引かれるがままするする読み進めた。
千百合、俺はいつまでもお前を待っているからな。
しかし、そのあまりのストレートさにふと疑問が湧く。この本、『あなたへの挑戦状』ではなかったのか?
自分は初め、あなた=読者 であろうと勝手に思い込んで本書を手に取った。もちろん、ミステリ読者の端くれとして、自分の先入観には人一倍気を遣っている。これってミスディレクションなんだろうか?あなた=読者とは限らないのではないか?一応考えてみるも、確信には至らずひとまず読み始めた。そして、阿津川氏の章を読み、なんだ「あなた」はやはり読者だったか、と油断した。
斜線堂氏の章まで来て、読み始める前の疑問を、改めて思い出す。まあふつうにミステリとして推理の余地はあったが、これって読者への挑戦状とあえて銘打つようなものだろうか?
謎が残ったままに読み切ったところで、挑戦状が開示され「あなた」とは我々ではなかった、と判明する。
いやなに、勝手に自分へ向けた作品だと思い込んだこちらが悪いのだが、これは、うれしい驚きというよりは、寂しさが勝ってしまった。
ああ、そうだよね、もう、それならはじめから期待させるようなこと言わないでよね、うん、まあ、わかってたけどね。などと無意味に強がってみせる。
あとがきで、『読者への挑戦状』が話題にのぼっていたので、制作側も意図的だったんでしょう。
・あとがきの共同日記に登場した、はやみねかおる先生と松原秀樹先生の共著『いつも心に好奇心(ミステリー)!』は自分も思い入れのある作品だったので、なんだか懐かしく嬉しかった。