【感想・ネタバレ】夏休みの空欄探しのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

クラスの中心にいる男子とおなじ名字のせいで「じゃない方」と呼ばれる主人公。
趣味はクイズ。知らないものを知る、知識を増やし、体系化することで知識は無敵になる。
だが、それを一緒に楽しんでくれるのはやっぱり「じゃない方」な友達一人だけ。
「中心」の彼らに「それ、何か役に立つの?」と言われ、役に立たないからなんだとも言えず。

やりたいことも見つからない。かといって友達もいない。
予定のない高校二年17歳の夏休み。ただずるずると時間を過ごすだけ、と思っていたのに。

ミステリーや謎解きが好きな人間にとって、一番興奮する瞬間とは何だろうか?
それは謎が解けた時よりも、むしろ謎と出会ったときではないだろうか。
日常を非日常にしてくれるかもしれない、特別な謎と出会うこと。
もしそれを一緒に考えてくれる人がいたら、それ以上なにも望むことはないかもしれない。

甘酸っぱい青春と、謎解きの興奮と、美少女と非日常と夏休み。
読み終わったら、ひと夏の冒険を探しに、出かけたくなるはず。

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2023年02月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

序盤から暗号を解くのは諦めて読み進めた。
場面が想像しやすいし主人公も感情豊かで良い。
毎日読むには疲れるけど、
たまに味見したくなるタイプの本。

ミステリー=誰か死ぬ
という考えが根付いてるせいで「この姉妹はどのタイミングで裏切るんだろう。主人公はいつ誘拐されるんだろう。いつ怖い人が出てくるんだろう 」とヒヤヒヤしながら読んだ。最終的にはしっかり恋愛モノだった。

人の死に方にまで価値をつけるのはおかしい。というようなことが後半に描かれていて、「わかるわかる!」と共感していたら…笑

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2023年08月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

もともと何も書いていなかったカレンダーが、夏休みに入ったからといって突然埋まるはずがなかった。
「これでいいのか。これが正しい高校2年の夏休みなのか」

モスバーガーで偶然出逢い、パズルを解くことで一緒に行動しながら(キヨも特別参加?)カレンダーの空欄が埋まっていく。
提示されるパズルはキヨにならってサラッと読み進めてしまいますが、一生懸命な様子は伝わってる。
ワクワクする。

ライが最後の謎を解き、賞品をもらいにいく…いいなぁ…じーん…
ライと七輝のミライはわからないけども、今のふたりが幸せなのが救われる。

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2022年11月01日

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相変わらず読みやすくて面白い作者。忙しかったせいで手を付けるまでが長引いてしまったが、夏の間に読んでおきたかったなと思う。
本の主人公に本を読むような人種の内心を語らせたり、別人種への理解を深めさせるのはなかなか面白い読書体験。登場する暗号はほとんど部分的にしか解けず。出題者の正体は早めに予想できたが、動機だけがわからずに読み進み、余命が出てきて少しがっかり。そうとわかって読み返せば得心の行く描写はいくつかあったし、夜の湖あたりは露骨にほのめかされていたが、病室の映像あたりはまだこれが引っ掛けで平和に落着するのではとも思った(病院の近くに高圧電線ってどうなの? というのもあり)。
別に読後感が悪いとまでは言わないし、余命の話が当たり前に出てきてもいいとは思うが、出題の動機付けは「わるいネット」のくだりで十分だったので、どうにも蛇足の感が否めない。
とはいえ久しぶりに長々と文字量多めで語りたくなる本だった。すぐにでも読み返そう。

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2022年10月05日

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 クラスでも地味目な成田頼伸は、夏休みに入り、たまたま入ったファストフードの隣の席に座っていた姉妹の暗号話が耳に入る。難航している姉妹の暗号を解いた頼伸は、そっとその答えを姉妹に気づかれないように紙に書いてテーブルに置いてきた。それに気づいた姉妹から、暗号を一緒に解いて欲しいと依頼される。そこに偶然出会った同じクラスのモテ男子・成田清春も加わり、謎解きの旅に出ることになり…

 清春と姉妹の姉・立原雨音、頼伸と妹・七輝のカップル未満が青春で、頼伸と清春はイケてる方とそうじゃない方ってクラスの認識だったが、お互い得意分野で相手に好かれようと頑張る姿が微笑ましかったです。特に頼伸の七輝との恋が爽やかでとても好きだったんですが、あんな切ない展開になるとは…それも乗り越えてカップル誕生は嬉しかったです。たとえそれが期間限定だったとしても、お互いかけがえのない存在になったと思います。

 暗号を通して変わっていく4人のタイトル通り「夏休み」がとても爽やかでした。

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2022年08月16日

Posted by ブクログ

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初めましての作家様です。後半少し辛くて読み進められませんでしたが、やっと読み終わりました。
やけに千葉の京葉線沿いや内房線沿いに詳しい描写多いなーと思っていたら、作者様は千葉大出身なのですね。そりゃ聞き覚えのあるのが多かったです。

ジャンルは青春ミステリーですが、謎解き( 暗号系 )がメインで全体的に炭酸のようにシュワシュワ爽やかな青春のお話です。

一緒に暗号を解きながら冒険している気分で読んでいたのですが、真相はあまり好きじゃないかもです。
なにかあるとは思っていましたが、余命がある指定難病になると全く印象の違うお話になってしまうな、
と。

自分は〝難病になってしまった側〟の気持ちしか分からないので〝難病の子を好きになってしまった人の気持ち〟が分かったのは嬉しかったです。
そうだよな…どんな未来だとしても会いたい気持ちが我慢できないものですよね。
私自身、他の方から『可哀想』とよく言われるのですが、可哀想は何よりも言われたくない言葉なので七輝の言ってること分かるなぁ…としんみり。個人的に『可哀想』は自分が同じ立場だと絶対に言わない言葉だと思っているので、寄り添ってくれていると言うより下に見られているように感じてしまうんですよね。『この子は可哀想な子だから優しく〝してあげないと〟いけない』みたいに。違うように取る方の方が大多数だと思うので、言葉って難しいなぁと実感してます。

最後のその後のお話は割と入院あるあるなのかな?私にも経験があり「やったわ…」とか「わかる…!」など、最後の数行に親近感を覚えました。

恋愛が主軸( ? )なのかなと思いましたが、どちらかと言うと友情の方が主軸に感じました。2人には今後も仲良くして欲しいな。
陽キャには陽キャの悩みや苦悩があるのだなと新しい発見もあった、とてもいい読書体験でした。

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2022年11月27日

Posted by ブクログ

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「役に立たない」雑学でも「知ること」に喜びを感じ、クイズや謎解きに熱中している地味な成田頼伸(ライ)と、クラス一の人気者で「役に立つこと」にしか興味がない成田清春(キヨ)。交差するはずのない二人の夏休み。しかし、ライが偶然小耳に挟んだ会話をきっかけに、美人姉妹と4人での謎解きイベントが始まる。

春×謎解き。その目的は…… 
なんとも甘酸っぱくて、でもこれからどうするのという刹那感も残る。

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2022年10月10日

Posted by ブクログ

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謎解き!夏休み!高校生!青春!!って感じ。伊豆大島って案外簡単に行けるんだって初めて知りました。行ってみたいなぁ。途中に出てくる「泣ける!」が売り文句の件、同じく好きじゃない自分にとって100回うなずきたい気持ちになった。

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2022年08月05日

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