【感想・ネタバレ】写字室の旅/闇の中の男(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

奇妙な老人が奇妙な部屋にいる。彼は何者なのか、何をしているのか――。オースター作品に登場した人物が次々と現れる「写字室の旅」。ある男が目を覚ますとそこは9・11が起きなかった21世紀のアメリカ。代わりにアメリカ本土では内戦が起きている。闇の中から現れる物語が伝える真実。年間ベスト・ブックと絶賛された「闇の中の男」。傑作中編二作を合本。ここに新たな物語空間が立ち上がる。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

前回読んだ『幽霊たち』も、主人公が「自分が何者かわからない」状態から本当の自分に戻っていく話だったけどこういう作風なのか。
オチが興奮するタイプのものじゃなくて静かに取り残されて終わっていくのだが、私は結構好み。

まだ著者の作品は3作しか読んでいないが、主人公が自身の内面と対話している様子を俯瞰したり時には自分とリンクさせたりしながら本と精神的に繋がっているような感覚になる。

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2024年10月01日

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