あらすじ
両親、弟妹、祖父母に98歳になる曾祖母。いまどき珍しい8人家族に嫁いだ法子を待っていたのは、緑あふれる広大な屋敷、何不自由ない暮らし、家族全員の歓待と、心の底から自分を大切にしてくれる夫だった。しかし、近所で起きた心中事件に家族が関係しているという疑念を抱いた法子は、疑心の闇にはまっていく。家族みんなが何か隠している。そして私を殺そうとしている──これは私の妄想なの!? やがて暴かれる、呪われた血の絆で結ばれた家族の真実とは!?
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Posted by ブクログ
「嫁ぎ先の人々は異常なほど優しい。恵まれた生活。でも、殺される?!」と帯にありますが、ある意味殺されるより恐ろしい結末になってしまったかも……。途中からこれはホラー小説なんではないかと思い始めた
Posted by ブクログ
とんでもなく気持ちの悪い話だけど、途中からラストが予想できて、さらにプラスで主人公の法子の友人、知美までも引き込まれるのはどうなんだろう。
まさにカルト宗教のやり方っぽい。
全員で法子を褒め殺し、からの罵倒。
にこやかかと思えば泣き落とし。
秘密を覗こうとして、蟻地獄へはまる。
純血を守る、血を濃く保つ、私たちみんなの子、って。
大きな事件も起こらないのに、気持ち悪くてページをめくる手が止まらなかった。
さすがの乃南アサ!
Posted by ブクログ
嫁ぎにいった1人の女性がそこの家族に洗脳、支配されるまでの話。
いつも明るく良心的な家族。9人もいる家族は誰一人としていじの悪い人がいない。そういう所から始まるが、氷屋家族の死亡と家族が関係あるかもしれないことを知った主人公が徐々にこの家族はおかしいと思いはじめる。
歩けないといっていたおおおばあちゃんが歩けていたり、話せないと言っていたおじいちゃんが話せていたり。家族同士が異常なほどに濃密すぎていたり。
結局は主人公も家族に飲み込まれて最後はとにかく気持ち悪い。
おじいちゃんおばあちゃんと思っていたのは兄弟でお母さんお父さんと思っていたのも兄弟で
とにかくこの一家の血を強く信じている一族。
あやのは氷屋の娘だったし、取り込まれたら最後。
もうこの家族から抜け出せない。
Posted by ブクログ
最後はやっぱり主人公も取り込まれたか〜。
友人にまで手を出すとは思わなかったけど。
洗脳ってこんなやってジワジワ追い詰めていくんだなと怖かった。褒めたかと思ったら蔑んでプライドずたずた。
ウシジマくんでも読んだけど、洗脳ってまず睡眠不足に陥らせるところからなんだな。怖。
そもそも何で主人公に白羽の矢が立ったんだろ。
最後の最後に家の中でみんなで狂ってた姿はゾッとした。