あらすじ
タクシー運転手の野上雄貴は、GCS幼児教育センターから入社要請を受け、不審を抱く。GCSが発明した「金のゆりかご」と呼ばれる機械で育てられ、一時は天才少年ともてはやされたが、能力の限界を露呈し見捨てられた自分。真意を探るうち、子供が次々と精神に錯乱をきたした事件が浮かび上がる。やがて、ある母親が失踪、殺人が……。先端科学に切り込む新感覚ミステリー。
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Posted by ブクログ
レビューの評価がそれほど高くなかったので、あまり期待しないで読んだが、面白かった!
前半はやや冗長な感じだったが、400ページ頃から二転三転…。頭の中「えっ!えっ!」。どんでん返し好きにはハマる小説だと思う。
ミステリーではあるが、人間の尊厳、優生思想等について考えさせられる。
それにしても守くんは本当に被害者で可哀想。
Posted by ブクログ
ミステリーっぽくないミステリー。
早期教育が天才を生み出すことが出来るのか? 天才少年に情熱をかけた教育者の本心は何処にあるのか?
科学的な知識を駆使した構成と、いくつもの転がされる展開に読者は完全に翻弄される。
作者は高学歴の中年男性に違いないと思って検索してみたが、覆面作家と言うことで残念なことに確認できなかった。
このような書き方をすると偏見とか差別と言われる可能性があるが、個人的には、男性は論理的な構成に強く、女性は心理描写に強いイメージがある。
その判断が正しいかどうか、確認してみたかったのだが。
Posted by ブクログ
金のサジからゆりかごへ。
早期教育プログラムを中心にした話・・でいいのかな。
いかんせん登場人物が多く、関係性も複雑で、中々に脳を使う物語だった。
登場人物Aが利用されてBも利用されてCも利用されて・・
みたいなお前ら簡単に利用され過ぎという突込みは入れたい
Posted by ブクログ
テーマは興味がある分野だったので、途中までは面白く読めた。
しかし、実際に育ててもいない自分の子供、しかも一度は捨てた(というか無かったことにしていた)子供に対して、そこまで父性が湧いてくるのかなぁ…と違和感を感じたり。
なんでそういう思考になるの?…と疑問に感じるところもあり、感情移入しにくかった。
最期のオチも意外性はあるけど、なんだか腑に落ちない。それが何故だかはわからないが…。