【感想・ネタバレ】小銭をかぞえるのレビュー

あらすじ

女にもてない「私」がようやく女とめぐりあい、相思相愛になった。しかし、「私」の生来の暴言、暴力によって、女との同棲生活は甘いどころか、どんどん緊張をはらんだものになっていく。金策に駆け回り、疎遠な友をたずね、断られれば激昂し…金をめぐる女との掛け合いが絶妙な表題作に、ぬいぐるみを溺愛する女との関係を描く「焼却炉行き赤ん坊」を併録。爆笑を誘うほどに悲惨な、二つのよるべない魂の彷徨。新しい私小説がここから始まる。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

十年ぶりに再読しました。

焼却炉行き赤ん坊 70点
西村賢太を知っていればタイトルをみれば、どんなオチになるか分かってしまう。
分かってしまうが、面白い。
面白いと思うことに不謹慎さを感じるが、それでも面白い。
「石女」(うまずめ)なんて今の御時世(今じゃなくても)で発するなんて不適切にもほどがある。

小銭をかぞえる 80点
しかし、よくこのふたりは生きていたと思う。
殺すか殺されるかしててもおかしくない。
もう、金へのみみっちさを見てると私の死んだ親父を思い出す。
よくあんな親のもとで育ってまともな社会人になったものだ。

それはさておき、主人公の心の(歪んだ)機微の動向をここまで書けているのはなかなかのものだと思ってしまう。しかも面白いとあればなおさらすごい。

苦役列車に出てきたあの青年が出てきた。

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2026年02月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 みみっちくてみっともないのだけど恥や外聞がないわけではなく、こだわるところは強くこだわる。彼女に借りたお金で、一人でステーキを食べようとする。すごく面白い。

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2022年06月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

女性のことをずっと女って言ってて良かった。
主役が性格悪くて不細工な時点で面白くないわけないと思う。多分。

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

10年ぶりにできた恋人との生活を書いた二篇。
傍から見ると健気で可愛い彼女なのだけれど、とことん酷い扱いをされる。
前半の「焼却炉行き赤ん坊」はタイトルはギョッとするものの、まだ惚気話にも解釈できて微笑ましい場面もいくらかあった。
でも後半の「小銭をかぞえる」は本当にどうしようもない話で、彼女側からしたら金を搾り取られているのと同じだった。
人間のクズと言っていいような主人公が、どこまでも独りよがりに周囲の人間と付き合っているさまが読める。
これが冷静に書かれた私小説であり、癖があるのにとても読みやすい文章で構成されていることが、二重に複雑な気持ちにさせる。
思い切り怒りをぶちまけたあと必ず不安気になるところなんか、その性質をよく表している。こんなに嫌なのに、この先この二人はどうなったのだろうと気になってしまう。

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2023年11月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

筆者の作品を数冊読んでいるが、相変わらず非道い内容だなぁと思うがおもしろい。包み隠さずすべてをさらけ出して書いてる作品だと感じました。

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2022年12月22日

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