【感想・ネタバレ】トーマの心臓  Lost heart for Thomaのレビュー

あらすじ

トーマと呼ばれた美しい下級生から、ユーリに届いた1通の手紙。それは、彼からの遺書だった――。そこへトーマに生き写しの転校生・エーリクが現れ、オスカーは、遺された想いに縛られた親友・ユーリを憂慮する。揺れ動く心を捉える生と死、そして愛……。苦悩する少年たちを色鮮やかに描いた、萩尾望都の不朽の名作に、森博嗣が、今、新しい息吹を吹き込む。

※本書は、2012年4月にMF文庫ダ・ヴィンチより出版されました。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

これがぼくの愛、ぼくの心臓の音。
物語の核となる部分(トーマの死やユーリの葛藤)がベールで覆われたままの幕引き。多くのことがぼやけていて、儚くもあるし不完全燃焼でもある。トーマは命を投げ出すことで、永遠に覆ることのない愛を証明してみせたのかな。神父を目指すってことは神を心から信じるということ。ユーリがそんな風に前を向けたのは、トーマに不変の愛を貰ったおかげだと思いたい。
原作に誘導するために敢えて詳細を書かなかったのだとあとがきで分かったけど、それなら原作から読むべきだったかも。

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2024年05月23日

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