あらすじ
出版社に入れず銀座の紙の代理店に入社した神井航樹は、無理解な上司に睨まれ、先輩や取引先の「鬼」部長に揉まれつつ、本は紙でできていることを胸に品薄な用紙の確保に奔走する。社会の荒波に飛び込み、一歩一歩夢へと近づいていく若者の仕事と恋を描く、すべての働く人々に贈る感動の人間ドラマ。『銀座の紙ひこうき』改題。
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Posted by ブクログ
1986年秋の就職活動の場面から始まる、昭和末期のお仕事小説。読んでいて色々力が入りました。
男女雇用機会均等法が出来たのが1985年。主人公が不本意ながらも滑り込んだ会社でも男女同数の新入社員が入る。希望に満ち溢れていたであろう主人公と同じ課に配属になった女性社員が一度も使ったことがない自分の名刺を虚ろに眺める姿に胸が塞がれる。
スマホどころか携帯電話もインターネットもない時代。世の中随分変わったけど、人は変わらず悩み、苦しみ、羽ばたいていた。
Posted by ブクログ
神井航樹
隆星大学経済学部。就職のため、単位が足りていたにも関わらず、教授に頼んで留年する。紙の専門商社の株式会社銀栄紙商事に就職し、仕入部第三課に配属。星崎製紙担当。
菅原
株式会社銀栄紙商事の人事部。
原健人
ハラケン→パラちゃん。航樹とは千葉の県立高校時代からの友人。「第二すずかけそう」二〇一号室の住人。
安達由紀彦
ダッチ。航樹とは千葉の県立高校時代からの友人。新宿の編集プロダクションで働いている。
坂巻蓮
航樹とは千葉の県立高校時代からの友人。
国枝
仕入部。係長に昇進。
青野
航樹と同期入社。銀縁メガネをかけた、おかっぱ頭。係数室に配属。
由里南
航樹と同期入社。仕入部第三課、星崎製紙担当。
野尻
航樹と同期入社。父親が銀栄の取引先の会社にいる関係でコネで入社。仕入部。太陽製紙担当。
緒方
航樹と同期入社。業務部に配属。
樋渡恭平
航樹と同期入社。仕入部の帝国製紙担当。
上水流
仕入部第三課で航樹の先輩社員。
長谷川
仕入部第三課課長。副部長兼務。陰で“ヘイゾウ”と呼ばれている。
小沢
卸商営業部。三十代。オールバック。
結城
星崎製紙モニター室のリーダー。
春山
卸商営業部。一番のベテラン女性。
大石
仕入部部長。
根来
卸商営業部部長。
黒川
印刷営業部部長。
堂島
出版営業部部長。
馬場
勝どき倉庫。
清家
出版営業部、出版第一課。課長に昇進。
間宮
総合紙通商仕入部。
室町
銀栄紙商事仕入部第二課の謎の人物。係長。社内では教授と呼ばれている。
恩田
星崎製紙モニター室。
星野
星崎製紙モニター室。
東山
星崎製紙営業部、スターエイジ担当。
赤松
星崎製紙業務部。中堅社員。
藤岡
星崎製紙業務部。ベテラン。
志村
卸商営業部。
鬼越薫
株式会社鬼越商店取締役仕入部長。
宇田川
同業代理店、亀福商会のベテラン仕入担当者。
梨木文恵
航樹が中学時代同じクラスだった初恋の人。
板東
星崎製紙営業部。
大友
元学級委員長。
ユッコ
おしゃべり好きな子。
高岡君恵
出版営業部。
武藤大介
冬風新社総務部長。
吉澤
冬風新社営業部部長。
坂口
冬風新社営業部。
山本
冬風新社営業部。