【感想・ネタバレ】恋する空港 あぽやん2のレビュー

あらすじ

遠藤慶太は30歳。大航ツーリスト成田空港所に赴任して2年目を迎えた。今や空港勤務のプロ“あぽやん”として大活躍──のはずが、能天気な新人の教育、テロリストの出没騒動に今日も悪戦苦闘。さらに空港所閉鎖の話が浮上する中、恋のライバル登場でまさに大ピンチ!? 遠藤はじめ、空港旅客のトラブルに奔走する“あぽやん”達の活躍をコミカルに描く、大人気シリーズ第2弾。TBSの連続ドラマ「あぽやん~走る国際空港」原作。

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「あぽやん」とは、空港に勤める旅行会社スタッフのこと。旅行業界用語で「空港(Airport)」を意味する略語「あぽ(APO)」が元になっています。華やかな空港でお客様を海外に送り出す大切な仕事…のはずなのですが、実は他に行き場がない社員が異動させられる閑職になっていたのです!
上司の不興を買い空港勤務へ島流しされてしまったアラサー青年、遠藤慶太。「あぽやんだけにはなりたくない!」と本社への返り咲きを決意するも、次々と押し寄せてくるトラブルは本当に頭を抱えたくなるような難題ばかり。しかも制限時間は飛行機の出発時刻まで!遠藤はクセの強い先輩達や空港スタッフ達と一致団結し、お客様を笑顔で送り出すことができるのか?トラブルが解決した際は彼と一緒に空港内を走りまわっていたかのような達成感と爽快感を味わえます!
閑職なんてとんでもない!とってもスリリングで、ちょっと心が温まる「あぽやん」をあなたも体験してみませんか?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

新野剛志による旅行会社の空港係員の活躍を描くシリーズ二作目。
本物のあぽやん、今泉が去り、古賀恵が自分探しと称して留学のために日本を離れ、所長も変わった成田空港所。今泉の後任としてやってきた枝元はグアム帰りの典型的なアイランダー。教育係を任された遠藤が様々なトラブルを経験しながら、本物のあぽやんになるために奔走する。
タイトルの「恋する」が掲げられているほどは恋愛沙汰は盛り込まれていないが、遠藤がお嬢様に惚れられるエピソードがあるなど、一応の恋愛要素は盛り込まれている。遠藤はあまり乗り気でないが、お嬢様側は案外積極的で、空港所の窮地を救ってくれるのではという期待感から、周囲の対応が変わるあたりも面白い。
初めて見送った旅客が事故により死亡する試練や、彼の意思を引き継いで活動しようとする人物との関わりの中で、遠藤も少しずつ変わっていく。
本作は全体として大きな流れの中で一つ一つの物語が配置され、それぞれの物語の終わりがちゃんと落ち着いていないものも多い。そういう意味では週刊連載漫画にありがちな次回への期待感を引っ張る手法と言えなくもないが、思わせぶりなシーンで終わると、ついそのまま読んでしまってなかなか途中で止められない弊害があって困る。(笑)
相変わらず独特のキャラクターが多いが、それぞれに悩みや葛藤を抱え、人間味あふれる描き方をされているので、こんなやついるいる、と思いながら読み進められ、感情移入もしやすい。
遠藤の恋愛事情は終盤で急展開を見せるが、これが果たしてどうなっていくのか、シリーズ続刊が気になるところだ。

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2015年12月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一作目よりかはパワーダウンしているけど、なかなか面白く読めます。
空港所の存続をかけた舞台裏の出来事とか、人間関係とか、スタッフの採用形態とか、妙にリアルなところが良いです。
JALパックって、お客さんから見れば半分はJAL、働いている社員からしてみれば1/3くらいJALという意識があると思うんだけど、それって、JALの仕事をちょっと受託でやっていることもあって華やかな気持ちになれるとか、普通の旅行会社とは違うんだぞというプライドが持てる部分がある一方で、所詮子会社なのでJALにおんぶにだっこだったり、大手旅行会社に力では太刀打ちできないとか、やるせない部分もあるはず。
そういう部分もひっくるめて、この作品を楽しんでもらえたらいいなと思いました。

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2013年02月11日

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