あらすじ
ビジネススキルを磨くだけでは仕事はできない。仕事を完遂する上で最重要なのは、組織を巧みに動かす技術。人間心理と組織力学を洞察し、それらを味方につける深くてさりげない「Deep Skill」だ。100社で4000人のビジネスマンを観察してきたコンサルタントがリアルな「Deep Skill」を解説する。
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Posted by ブクログ
「仕事とは何のために行うものか」という壮大なテーマから、人心掌握するため、組織を少しでも意のままにコントロールするためのノウハウ・仕事術が書かれていたように感じました。
どこの会社にもあるようなリアルに当てはめて、場面ごとの立ち回りを知ることができました。
既に実践していることも多々ありましたが、反面自分の悪い面を見本のように書かれていた内容もあったので、そこは真摯に受け止めて改善あるのみです。
これ日々精進…。
・仕事=誰かの”不”を解消し喜びを通じて対価を得ること。そのためには人や組織を動かすことが必要だが、味方につけるためには「人間心理」への鋭い感性が求められる(理屈では割り切ることができない)。
・上司はハシゴを外す存在であり、いざってときに役に立たない前提で考える。上司を巻き込む時は「上司を立てる」かのような行動をして逃げられないようにする。
・上司は意思決定を渋るもの。「安心材料」を用意して、「不安」を除去してあげる。そのうえで脅威とワクワクする未来像を提案する(正論だけでは問題がこじれる可能性)。
★ビジネスの本質=あらゆる「不」を解消すること。ビジネスで最も重要なのは、「人の気持ちを慮る力」であり、人の気持ちに寄り添い、深く洞察し、心の繊細な部分まで理解すること。
★他者の脳を借りることで、思考を拡げたり深めたりすることができる(壁打ち)また壁打ちした相手を通じて、部署間のネットワークが広がり、さらに新たな視点の情報を得ることができるようになる。そのまま味方になることで「根回し」につながるメリットとなる。
・相手の話を気持ちよく引き出す「話し方」の方が自分で話すスキルより重要。相手のニーズをキャッチするのに不可欠。話術<<<観察力。相手に喜ばれる「話し方」、相手を思いやる力が重要。
・感情は表に出さない。感情を出す=単なるリスクにしかならない。
・「他者貢献」を通じて周囲の評価は得られるものと思う。手助けした本人はもちろん、それを周囲の人が見ることで、のちのち人的ネットワークとなり、自分を助けてくれるようになる。※恩知らずな他責思考の人間は放置。一定の距離を置く。
恩に報いる人との関係性を深めることに注力する。
★他者貢献は壁打ちを通じて行うことがベーシック。壁打ちの基本は、相手の話を引き出し、「思考を深め」相手が主体的に「解決策」や「答え」を見つけていけるように、「壁」として徹する。(アドバイスや解決策の提示は厳禁)
★壁打ち相手を勤める際は、論理的に聞くこと。「事実+仮説=意見」のロジックをベースに、「5W2H」を持って、相手の課題に対する解像度を高め、主体的な解決をサポートすること。
★対話を通じた「思い」「考え」の”言語化力”。相手が頭の中で考えていることを言葉にして、それを相手が理解しやすいように整理して伝える能力=人と組織を巧みに動かす。
・「目的」を決めるのは「意志」「意志」を達成するために「合理性」が必要。合理性だけで結論が出ない時は意志に立ち戻る必要がある。「意志」の確認=原点回帰
・「汗」を書くことを惜しまないポイント・場面を抑える。目的を達成するためにかけるべき労力や相手を見極める。
・交渉の鉄則=共通の利害を探り当てること。譲歩・妥協・争いはNG。共通の利害という基準に合わせて仕事をすることで対立を回避し、建設的な結果に導くことができる。
★新規事業等については、予め撤退基準を設定しておくことで、集団的に無責任になる状態を回避する。基準に厳格性が備わることで撤退しないためのアクションを具体化できる。
・「やり切った失敗」は組織に多くの知見をもたらしてくれる。*やり切らない失敗は論外。「やり切る」⇒実力が身につき、人に信頼される・評価を得られる。