あらすじ
伊吹有喜の代表作シリーズ、待望の文庫化!! 遠州峰生の名家・遠藤家の邸宅として親しまれた常夏荘。幼少期にこの屋敷に引き取られた耀子は寂しい境遇にあっても、周囲の人々の優しさに支えられて子ども時代を生き抜いてきた。18歳になった耀子は、誰にも告げずに常夏荘をあとにした。バスの中、4年前のあの夏を思い出す。久しぶりに常夏荘を訪れた立海と過ごした日々―。
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Posted by ブクログ
龍治無双。
彼の無自覚なかっこよさ、色気、一見冷たそうに見えるけどその中に隠されてる優しさ。キザっぽい言葉もかっこいい。眉目秀麗とはまさにこのこと。
そりゃあリュウカくんも憧れるわけだ。ヨウヨも惹かれちゃうわ。
やっぱりあの場面、ヨウヨの最大のピンチを助けられるのは龍治だよな。
もし、この出来事を立海が知ってしまったとしたら彼は「ヨウヨよりも大人だったら」って悔やむんだろうな。
それにしてもヨウヨが待っていることを信じてずっと頑張ってきた立海が報われなさすぎて…。
立海の変わらない天真爛漫さ、素直さ、優しさにほっこり。
心を閉ざしていた龍治に対して「友だち連れてきたよ」と立海の言葉がよかったな。
きっとその言葉で龍治の心の中にあったわだかまりが解けていったんだと思う。
少しずつ大人になって、様々な感情を抱えながら決断していく彼等に切なさを感じる2巻だった。
龍治も言っていたけど、間宮家の人々は一人で抱えすぎ!!
あと「憂い」っていう言葉が好きになった。
あと龍治に「彼女」って言われたら昇天すると思う。
しっかし伊吹さんの作品には、わたしの心を鷲掴みにする美男子ばかり登場してくるのはなぜーーー。