【感想・ネタバレ】江戸後期の詩人たちのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

独自の鑑賞力のある人なので安定感があり、漢詩とその詩人の紹介も精錬されていて簡潔。ただ恬澹を好むせいか、情熱的なものはさほど評価されない。楠木正成などにも、ずいぶんと距離感があるような気がする。菅茶山の「生田に宿して」は、俗っぽくて嫌いのようだ。

千歳に恩讐は 兩ながら存せざれども
風雲は長へに 為に忠魂を弔へり
各窓に一夜 松籟を聴きしも
月は黑かりき 楠公墓畔の村は

たとえ湊川神社が俗塵に埋もれかかっていようとも、
この詩が滅びることはないと思う。

0
2013年03月13日

「小説」ランキング