【感想・ネタバレ】江戸後期の詩人たちのレビュー

あらすじ

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日本の漢詩は江戸時代後期に社会の各層に広く普及した。大正から昭和に至り忘れられた漢詩文の豊かな富を悠々たる筆致で現代に蘇らせた名著。約50人の略伝と代表作を読む。

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Posted by ブクログ

独自の鑑賞力のある人なので安定感があり、漢詩とその詩人の紹介も精錬されていて簡潔。ただ恬澹を好むせいか、情熱的なものはさほど評価されない。楠木正成などにも、ずいぶんと距離感があるような気がする。菅茶山の「生田に宿して」は、俗っぽくて嫌いのようだ。

千歳に恩讐は 兩ながら存せざれども
風雲は長へに 為に忠魂を弔へり
各窓に一夜 松籟を聴きしも
月は黑かりき 楠公墓畔の村は

たとえ湊川神社が俗塵に埋もれかかっていようとも、
この詩が滅びることはないと思う。

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2013年03月13日

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