あらすじ
溜め池近くの植え込みから、ビニールシートに包まれた男の惨殺死体が発見された! 警視庁捜査一課の警部補・姫川玲子は、これが単独の殺人事件で終わらないことに気づく。捜査で浮上した謎の言葉「ストロベリーナイト」が意味するものは? クセ者揃いの刑事たちとともに悪戦苦闘の末、辿り着いたのは、あまりにも衝撃的な事実だった。超人気・姫川シリーズ第一作、待望の電子書籍化!
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Posted by ブクログ
Audibleにて。
2008年の作品でドラマも有名ということで、かなり今さらなんだろうけど刺激が強くおもしろかった。
姫川刑事のトラウマとなっている、また、刑事を志すことになったレイプ事件。その裁判で、強姦ではなく合意の上だったとの弁護士の主張に対する当時の姫川の反論に、傍聴席の刑事たちが敬礼するシーンは痺れた。
この話では、普通に生活している人々が、殺人ショーを見ることで死をリアルに感じ、そこから生を感じられるようになっている。また、姫川刑事は、強烈なトラウマを持ちながらも、犯人と同じ思考をもつことで、他の刑事より早く真実にたどり着く。姫川刑事がそのような思考を持つこと自体の理由付けは特に語られていない。サイコパスが20人に1人いる、という話はよく聞くが、この話のテーマは、サイコパスと社会との共存なのではないかと思う。終盤で、犯人にしかるべき事情があるとき、姫川刑事が同情して涙する、という描写があるが、犯人に同情するだけで、他の刑事が思い付かない犯人の思考に至ることはない。常人の発想と異なる犯人の論理展開を辿ることができるということは、つまり、いつそちら側に倒れてもおかしくないということだ。続編もこれからAudibleにしていくようなので聞いてみたいが、どこかで一線を越えたりしないだろうか。そのとき世界がどう変わるのか、ぜひ読んでみたい。
Posted by ブクログ
警視庁捜査一課主任・姫川玲子を中心としたミステリー。
TVerの連ドラ再放送を見て、急に読みたくなったので再読。久しぶり読んでも面白かった。元テレビDとしての経験を踏まえても、基本的に原作より面白い映像化は無いと思っている…が。
このストロベリーナイトシリーズ(竹内結子ver)だけは、演出がとても好きで、唯一原作にも負けない良さがあると思っている。
原作の細かいところは端折っているし、色々変えてるところもあるので、内容は圧倒的に原作の方が濃い。濃いし、キャラクターが面白い。ガンテツは原作の方がいい奴に見えるし、井岡は頭がよく見える。
でもドラマはドラマで、キャラクターが生きている。うまい具合に。それを最大限活かす見せ方をしているのが、好きだ。
ただこのストロベリーナイトをドラマ化したスペシャル版だけは、あまり納得していない点がある。話を円滑にするためなのだろうが、菊田が捜査員ではなくデスクになっているのだ。あー、勿体ない。もしかすると西島さんのスケジュールの都合でそうなっているのかもしれないが、本当に勿体ない。これだけが唯一の不満である。
話がドラマ中心になってしまったので、ストーリーに戻そう。
ある夏、都内の公園でブルーシートに包まれた遺体が発見される。遺体は喉元から股間まで縦に切り裂かれていた。なぜ見つかりやすい公園にそんな遺体が遺棄されたのか。捜査1課主任の姫川玲子は、持ち前の勘の良さで、その謎を追っていく。その先に辿りついたのは、殺人ショー【ストロベリーナイト】だった。
という展開が本当に面白すぎる。
ちょっとグロい表現もあるので、大丈夫な方だけ是非。キャラクターが生き生きしていて、中弛みしないし、最高です。
僕、彼、奴
僕、彼、奴が読み返してやっと分かりました(^-^;
僕と彼については、ずっと勘違いしてたようです。
ドラマとは少し内容が違うんですね。
エロとコロシの話に関しては小説版は過激ですね。
恋心も小説版は分かりやすくて面白いです。
Posted by ブクログ
おもしろかったーーーーー!!!!!!
犯人側にも同情してしまうようなわけあり殺人を解くとかではなく、もうどろっどろグログロの犯罪思考の殺人ミステリーで、最近の疲弊しきった私はとてもきもちよく読めた(問題発言すぎますか)
でもエフには同情の余地というか、最後の姫川さん助けるところに過去の何を見ていたのかなあという感じでした
キャラクターがみんなおもしろかった
WEST.のしげちゃんが大塚さん役やってたの知らなかったよ、林遣都の北見くん役もめちゃくちゃ良さそう
いい男が狂った犯罪者の役やるのすごい好きなんだよねえ
Posted by ブクログ
不覚にも225~227Pあたりで涙出た。
ドラマを先にみてたのだけど、配役がほんとうまかったなぁとしみじみ。
姫川玲子 - 竹内結子
井岡博満 - 生瀬勝久
勝俣健作 - 武田鉄矢
この三人は読んでてすっと顔が浮かんでくるくらいピッタリでした。
特に井岡!もう生瀬さん以外は想像付かないです…。
Posted by ブクログ
竹内結子のドラマやってる時、絶対面白いからドラマ見るより先に原作読もう!…と思って早15年。やっと読破。
変死体から始まる連続猟奇殺人事件という展開にワクワクし、中盤辺りで犯人の目星はついたものの最後まで一気に読み終えることができた。
ただ、個人的には大塚殉職した辺りがピークだった。
それ以降の展開は姫川+姫川班活躍してなくない…?のまま終わった印象。
今川の言う通りガンテツに全部持ってかれてた。
姫川、ガンテツ、井川はキャラ立ってたけど、大塚以外の姫川班は影薄すぎないか。
そのせいか同僚が死んでもあれ、こんなあっさり終わるの、と感じてしまった。弔い合戦してほしかったなぁ。
ただストーリーが閃きの姫川と足のガンテツの対比だったので、地道に足で稼ぐ大塚の情報のおかげでガンテツが最後間に合ったと思うとアツい。
佐田刑事の日記〜裁判の辺りも目頭が熱くなった。
ソウルケイジも読んでみよう。
2025.0602.25