あらすじ
ビジネスパーソンに不可欠な「経済現象を自分の視点で見て、自分の頭で考える」ための地図とコンパスを与えてくれる経済学は、トップマネジメントを育成するMBAの必須科目である。「ビジネスパーソンに必要な経済学」という観点で厳選したエッセンスに解説を加えた本書には、学問を実際のビジネスに活用・応用するためのヒントが満載。ビジネスの指針となりうる経済学をモノにして成功したい経営者およびビジネスパーソン必読の1冊。
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Posted by ブクログ
特定の組織をいかに上手く運営していくかの「経営学」を理解すると同時に、総体としての家計・企業・国の相互活動のメカニズムや法則を研究する「経済学」も大切です。
この著作では非常に分かりやすく、難解なマクロ経済学を解説しています。
なかでも「経済学の主要学説」コラムが面白かったです。
神の見えざる手と言ったアダム=スミスは3人の預言者を残しました。ひとりは彼を支持したリカード、一人は否定したマルクス、さらに一人は発展させたシュンペーター。
学説の特徴とそれぞれの違いが理解できます。
また同じコラムでケインズの「乗数理論」を「あれはジョークだった」とぶった切っているのにはビックリ。
乗数理論をもとに公共投資に税金をつぎ込めば、二乗三乗になって消費が喚起されると学生のころ教わったのですが、実はもう古いんだと愕然としました。