【感想・ネタバレ】老いの品格 品よく、賢く、おもしろくのレビュー

あらすじ

長年、老年精神医学に携わり、6,000人以上の高齢者を診てきた著者は、いい歳のとり方をする人と、そうでない人がいることを日ごろ実感している。いい歳のとり方をしている人は、老いを素直に受け入れ、老いの現実にジタバタしたりビクビクしたり、あるいは何かに固執したりすることなく、老いそのものを楽しもうとする。本書では、そうした魅力的な理想の老人を、「品のある老人」「賢い老人」「おもしろい老人」という三つのカテゴリーに分けて解説し、それらを備えていることが「老いの品格」であるとする。そのようなすてきな老人になるためにはどうすればよいか。著者は、「知識に経験を交えながら議論する」「いつまでも現役の消費者でいる」「墓より金より名前を残す」など、具体的なヒントを提示している。70代、80代を安心して快活に生きる方法を説く本。老いることに勇気が湧き、老いを楽しみたくなる!

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Posted by ブクログ

プロローグ こんな老人に私はなりたい
吉永小百合のようにいつまでも若く見える人が憧れ、老人のモデルが不在。
品のある老人、賢い老人、面白い老人
浴風会病院 著者が最初に配属された高齢者専門病院
高齢になるにしたがって、さほど高収入を求める必要はない
第1章 老いることにジタバタしない人には品格がある
アンチエイジングvs反アンチエイジング
残念ながら、最終的には受け入れざるを得ない。
85歳過ぎると。アルツハイマー型の神経の変性、癌、動脈硬化は必ずある。
長谷川和夫先生は88歳で認知症を公表、講演活動。
ボケたなりにできることをやる。老いと戦えるうちは戦う。
できる限り毎日歩く。できないことはあきらめる。できることをやる!老いを受け入れる。
認知症も初期には記憶障害が起こるものの、理解力はそれほど低下しない。
自立した生活ができる経緯高寿命は男性が72歳、女性が75歳ですが、80~85歳までは頑張ろう!
高齢者による高齢者差別(自分より劣っている人)
自分の老いのみならず、他人の老いも受け入れる。
車いす、おむつ、補聴器、必要なら受け入れる。
イスラム教徒、生や死は神の思し召し
高齢者はもれなく病気になる
病気でもなんでもなる時はなる
第2章 加齢を怖がる必要はない
カラダが弱るなど予期不安
事故率は若年層が高い
コロナの時引き籠った人は老化が進んだ。
認知症は軽度から重度まで
認知症、とりあえず1000円札を出す。誰にでも敬語で話す。
コミュニケーションが脳の活性化
不安を取り除くのではなく共生
認知症はできないことが増えるが、できなくなったことが再びできるようになることはない。できることに目を向ける
昔の人は血管が弱かったので、血圧が重要視された。
高齢者は健康診断の結果より、転倒しないことや、食事をしっかり摂る方が重要
アルツハイマー型認知症は脳の神経細胞のなかまでアミロイドβというたんぱく質が増えることで発症。現在の認知症治療薬はアセチルコリンという神経伝達物質を増やす。
アミロイドβが脳内で増えるのが防ぐ新薬「アデュカヌマブ」は有効と言えるデータが無いとのことで承認が見送られた。
薬は人によって合うあわないがある。調子が悪くなるなら飲まない。
孤独を恐れず好きな生き方をする。
高齢期にはアウトプットが特に重要。人との交流が不可欠。
孤独の楽しみ方を覚えておく
日本人はもしそうなったらどうするかの対策が弱い。
第3章常識にとらわれない面白い老人になろう
物知り老人=賢い老人ではない
大事なのは知識を加工する力です。他人と違うことが言えるか。
常識的なことを言っても面白い老人にはなれない。
歳をとってやっちゃいけないことは、説教、昔話、自慢話
違う見方をする。
特権階級の子弟は内地勤務
常識に縛られていると、学歴に関わらず面白いことは言えません。
ハリートールマン、富裕層の税金を91%までひきあげ。企業経営者は従業員の給与を上げて、中流社会が形成された。
ヒトラー、工事費の46%は人件費
高学歴の人がつまらないのは大学教育に問題
海外は議論、日本は暗記
知識を加工してアウトプットする。これを意識して行うことが「賢い老人」になる有効な方法。世間ではこう言われているけど、これってどうよ。
自分たちの経験に溶かし込んで話すのが高齢者の価値、強み
俗説や通説と戦う。
これが正しいと決めつけることなく、色々な可能性を考える。
百田尚樹さんや小林よしのりの戦う姿勢。
右翼老人も左翼老人も柔軟さが大事
右と左の距離がそう遠くないのに、歩み寄ろうとしないのが現在の日本
人生経験が豊富で、思考の幅が広い
柔軟高齢者
第4章お金や肩書への執着を捨てる
歳を取ると思ったほどお金があてにならないことに気が付く
利害関係によるパワーではなく、その人自身の人間味やオーラ
組織の役職は50~60歳がピーク、能力で考えれば、自分自身が続けられる限り仕事人生は終わることが無い。
お金のことをあまり重視せず仕事を選ぶことができるのは、リタイア世代の特権
高齢になっても働き続けるのは、健康や長寿の面でもプラス
やりがいや世の中の為、人の役に立つが大切になる。
現役の消費者
70歳、80歳向けのファッション雑誌が創刊されるかも
お金は使うために稼ぐものであって、貯めるために稼ぐものではない
人間死んでからだよ、死んでからどう思われるか
墓より金より名前を残す、寄付
お金をどう使うか、名前をどう残すか
第5章「だてに歳はとっていない」と誇れる老人になろう。
「世の中に正解はない」と言えるのが高齢者の強み。自分の意見に固辞しない。
それが答えだと納得して、それ以上考えなくなったら終わり
変節は立派だが付和雷同はみっともない。
うまくいかなければ、作戦を変えるのは当然のこと。
まわりが言っていること=正しいことではない
人生いろいろ。長く生きていると多様性を認められるようになっていく。生きてきた環境にもよるが。
私が頭が良いのは東大医学部を卒業してもずっと勉強をしているから。人間は変化していく生き物。
どんな職業であれ、高いお金を払われている人が良い仕事をする。日本のお金持ちはケチ。
「やってみないと分からない」精神でチャレンジする。
日本人はいったん決めたことは変えられないという悪い癖がある。
人生が実験だと思うことができれば、長く生きているほど楽しめる。
「失敗はある」ことを素直に認める。
柳井正氏はビジネスは一勝九敗
「私、失敗しないので」ではなく、失敗を重ねるごとに反省して腕を上げるのが本来の医師。うまくいかないとき、その事実を正面から受け止め、苦悩をさらけ出す。
高齢期こそ「長い目で見る」。長く生き残る。
だてに歳を取っていない人
第6章素敵な高齢者になるために必要なこと
「こうありたい」という自分の理想について考える。人生のピークは後ろの方がいい。
人生山あり谷あり、人生のピークはこの先にある。
上品の老人や道徳的な老人を目指すものではない。目指すのは、洒脱、面白い、生き方が羨ましいと思われる老人です。
世の中は「かくあるべし」どおりにはいかないことを、いちばんよく知っているのが高齢者にはずです。
ホルモンバランスの変化を味方につける。男性ホルモン補充療法、オリンピックならドーピング。
「成熟した依存」「テイクアンドギブ」
他者だけではなく杖、補聴器、おむつなど道具へも依存する
どうしたら人に頼らなくてすむかではなく、頼る代わりに自分は何ができるかを考える。
できないことは人に頼っても良い。そのかわりに自分にできることはある。
一般的には高齢になるほど感情のテンションが下がります。感情のテンションが下がる代わりに、前頭葉も萎縮してその機能が低下するので、いったん火が付くとブレーキが効かなくなる。
「感情的にならない」とは、怒りを言動としないこと、怒りと不安によって思考がゆがめられないこと。感情そのものを押し殺す必要はない。
笑うことは免疫機能を高める効果もある。
自然に歳を取るに任せているとみっともない老人になるケースが多い。歳をとるほど、前頭葉が萎縮して思考の幅が狭くなる。不安に振り回せれやすくなる。お金に対する執着心が強まりケチになる。歳をとっておおらかになるとか、酸いも甘いも嚙み分けるというのは、そうなろうという意識をもっていないとなれない。
嫌われない老人になろうと周囲に合わせていると、ただのつまらない老人になる。
回りに合わせる必要はないが、自分がどう思われているかは意識しても良い。素敵な高齢者になるために一番必要なことは、そうなろうという意識を持つことです。
認知症になると、直近のことは忘れますが、その穂と自身の芯ある思いや人生の信念のようなものは残ります。
あとがき
この時著者は62歳。歳を取るほど個人差が大きくなる。
著者自身は運が良かったと回想。もっともよかったのは、高齢者専門の病院に精神科医として就職できたこと。下の人を大切にする。人生のピークは後ろに持ってくる。
どんなにおいても、その先のことは誰しも経験していない。

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2026年03月24日

Posted by ブクログ

この九月に後期高齢者に到達する者として、丁度良い本かなということで読んでみました。
「品のある老人」「賢い老人」「おもしろい老人」となるには・・・
著者は、老年精神医学に携わり、6,000人以上の高齢者を診てきたらしいです。
いい歳のとり方をする人、そうでない人がいることを日頃実感されている。
ということで、本のなかでおっしゃることには、大筋同感いたしました(笑)。
内容ですが
プロローグ こんな老人に私はなりたい
第1章 老いることにジタバタしない人には品格がある
第2章 加齢を怖がる必要はない
第3章 常識に縛られない、おもしろい老人になろう
第3章 お金や肩書きへの執着を捨てる
でした。

経歴をみると大阪府生まれとなっていました。
先生のおっしゃる中身は、やはり関西人だなというフレーズが多々ありました。
大きな字、解りやすい文章、あっという間に読めてしまいました。
軽いタッチで気軽に読める本でした。

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2024年07月01日

ネタバレ 購入済み

老いの品格

今年で70歳になりました。若い時は一定の年齢になれば周りのことを気にしない、動じないで過ごせると思っていました。
事実は全く逆で、気が付くと些細なことに反応したり気にしたりするようになっていました。
そんなときにこの書籍と出会いました。
心が動いたときに一呼吸おいて深呼吸するようにしています。
そうすると不思議に心が落ち着きイライラしなくなりました。
今後は難しいですが「品のある老人」、「賢い老人」、「おもしろい老人」を目指したいと思います。

#タメになる #スカッとする #憧れる

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2023年10月17日

Posted by ブクログ

高齢者の心構えというところですね。
当事者として気持ちが楽になるところ、気をつけなければいけない事を指摘してもらっている感じです。
ネットでなんでもすぐに知ることのできる現在は「物知り老人」=「賢い老人」ではないというくだりも面白い。
確かにスマホで確認できる事をウンチクがましく語られたらうるさいジジイだなと思われるのがせきのやま。
いくら気をつけてもある程度高齢になれば病気になる。
恐れずに病気と一緒に生きていくくらいの気持ちで良いのでは、には共感。
かなりの高齢になって、若者に負けない体力を自慢するじいさんにもなりたくないな。
年寄りには年寄りなりの、あるいは年寄りでなければできない事をするべきだと思います。

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2023年09月20日

Posted by ブクログ

「こんな大人になりたい」とは考えるが、「こんな老人になりたい」とは確かに考えていない。
私はどんな老人になりたいのか?本書を読んでありたい老人像を考えたいと思った。

本書の内容は非常に参考になり、例えばアルツハイマーには絶対になりたくないと考えている人が多く、私もその1人であるが、アルツハイマーになった老人の状況を知ると、アルツハイマーになることもそんなに悪いことでは無いのかもしれないと感じた。

また生きている間に何かを成し遂げることや大器晩成的に成果を出すことを考えていたが、生きている間ではなく「死んでから」と考える考え方もあるんだと知った。
自分が死んでから自分の取り組みが何らかの形で誰かの役に立ったり何かの形で残ったりすることってあんまり考えてなかったけど、そういうように考えて生きることも確かにいいなぁと思う。

本書は全般的に老いに対して非常に前向きというか安心して受け取れる材料が非常に多かった。
歳をとる=醜くなる=避けたいこと、と思っていたけれど、ちょっと考え方を変えてみてもいいかなと思った。

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2022年10月02日

購入済み

いろんな意見を学ぶ

和田さんのメッセージは、いろいろなところで拝見していましたが、今回初めて一冊の書籍を読ませていただきました。ちょっとしたコメントを拝見する度、ユニークな考え方をする方だな、と思っていましたし、”なるほど”と思っていたところがありました。今回書籍を一冊読ませていただいたところでは、和田さんなりの論理と考え方まで読ませていただいて、”なるほど”から、”和田さんの考え方がこうなんだな”という印象に変わりました。いろいろな考え方があってしかるべきであるし、かといって、どれが正しいとも、間違っているとも言い難い。また、お一人の考え方を学ばせていただきました。

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2024年11月24日

Posted by ブクログ

老年精神医学に携わる医師であり、多作家でもある和田秀樹さん。この方のご著書は初めてでしたが、なるほどこの高齢化社会に必要とされるわけですね。ピリッと辛めの言葉も多くて、私も今から少しずつ老いを意識していこうと思いました。

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2024年07月05日

Posted by ブクログ

精神科医和田秀樹さんの「品格」をテーマとした本。
体も環境も年齢とともに変化して、心が追いつかなかったり、依存しすぎ・しなさすぎ色々あるものだと気付かされます。

分かっていても出来ないこともありますが、想定して準備することはできそうです。

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2024年02月13日

Posted by ブクログ

参考になるようでならないかもしれない。
というのはあくまでも和田さんの考え方を押し出しているからです。著者としては当たり前のことなので否定はしません。日頃から考えて生きている人には「わかっている」と思うことの方が多いかもしれませんね。

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2023年01月02日

Posted by ブクログ

認知心理学の観点からどのように老いることが理想なのか?を著者の視点で書かれていて面白かった。
「80歳の壁」は体力的な観点が中心だったが、本著は考え的な観点が中心だった。
認知心理学では知識が多いことが頭の良いことではなく、その知識から推論できることが頭が良い。

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2022年10月20日

ネタバレ 購入済み

人生のたそがれの時代を迎えるに

私は認知症になった父親を看取った体験上、人生を生きて行く上である示唆を得た気持ちです。

#ハッピー #癒やされる

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2022年09月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 85歳を過ぎると、症状に個人差はあるけど、脳の神経の変性、体内のがん、動脈硬化のない人はいない。いつかはボケ、いつかは歩けなくなる。歩けるうちは歩くことを楽しみたいと思います! 6月で62歳の和田秀樹先生、今旬な方だと思います。「老いの品格」、2022.6発行。歳とってやっちゃいけないことは、説教、昔話、自慢話。はい(^-^) 周囲に安心感を与えられる人になる。はい! 品よく、賢く、おもしろくが老いの品格の要素ということです。

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2022年07月08日

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