【感想・ネタバレ】学校の「当たり前」をやめた。のレビュー

あらすじ

東京のど真ん中に
学校の常識をみんなひっくり返している
公立中学校長がいる!

宿題は必要ない。固定担任制も廃止。中間・期末テストも廃止。

多くの全国の中学校で行われていることを問い直し、本当に次世代を担う子どもたちにとって必要な学校の形を追求する、千代田区立麹町中学校の工藤勇一校長。

自ら学習し、将来を切り拓く力は「自律」。
大人が手を掛けすぎて、挙句の果てに、何でも他人のせいにするようなことにならないよう、中1から中3までの授業や行事を組みかえる。
生徒や保護者に強く支持される学校づくりの全貌がここに。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

生徒、部下、後輩、子供、そして自分自身も含め、人は誰しも、人を育てていると思う。全ての「育てる人」が、育て方を考えるきっかけをくれる本だと思う。

「大きな対立があっても、上位目的を見据えて対話を図れば、必ず合意形成に至る」という言葉は、全ての人が上位目的に対して真摯に向き合ってくれることを前提とした、言わば性善説的なものではあるが、この希望は常に頭に置いておきたいと感じた。ここを諦めてしまうと、何も動けなくなってしまう。
例えば実社会においても、一部の利己的な人が、上位目的を達成するためのフリをして、実際は自分の利益のために行動するようなことが散見される。しかしその行動が見過ごされている根底には、その集団の中で上位目的が適切に共有されていないことが原因としてあるのではないか。集団の全員が当事者意識を持ち、上位目的を理解しそのための手段を画策していれば、一部の人の誤った行動は淘汰できるのではないかと思う。「流されない」ことは、それだけで社会を良くする効果がある のだと思う。

OECDやコンピテンシーといった言葉を学べたのも良かった。教育にはゴールがないと成り立たない。これからの社会における人間のゴールが設定されているという事実を初めて知った。
そんな社会の中で、自分はどのような人間を育てたいのか。学校の正解、社会の正解は様々な観点で話し合われ、上記のように提示されているが、人一人ひとりに焦点を当てたものでもきっとない。これからの社会ではどのような人間が幸せに生きることができるのか。難しいし、正解など無いのかもしれないが、ゴールを見誤らないようにしたい。

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2023年08月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

宿題の全廃や定期テストの廃止、固定担任制の廃止など考えられないような政策が多く書かれており、非常に興味深い内容でした。
自分がもし、宿題の全廃などが取り入れられた学校で生活していたらどうなっていたのだろうと、想像しただけでワクワクします。
全ての学校に書かれている事柄が当てはまるかは分かりませんが、一つの考えとして知るべきだと思います。

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2022年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

flierの動画を見て、仕事のヒントになると思い購入する。
学校現場の話に重点はおいているものの、一般企業でもこの本の考えは通用すると思う。

「手段」「目的」を意識しすること。また、目的を達成するために手段があるが、やることが目的になっていないかなど、当たり前を疑うことが大切ということを学んだ。

また、工藤勇一さんの教育観や人生を振り返りが記載されている章は、参考になる点が多かった。

仕事が教育関係の方は読むことをお勧めする。初任から管理職まで重要な考え方が書かれおり、参考となる点が多々あるからである。

以下 読書メモ 後日記入

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2023年03月10日

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