【感想・ネタバレ】「イヤな気持ち」を消す技術のレビュー

あらすじ

■記憶はウソをつく!

あなたはご自分の記憶がどれくらい正しいと思いますか?
過去の記憶すべてが正しいものだと思っていたら、とんだ勘違いです

私たちの記憶は、過去の出来事を正確に再現していません。

「憎いと感じる上司に1週間前にいじめられた」
という記憶を思い出すときに、
客観的に因果関係がない1年前の上司の言葉が、
1週間前の記憶に混在して事実と異なって思い出されたりするのです

特に、イヤな記憶に囚われている人は、
自分が強く苦しむように勝手に「記憶を書き換えて」いるのです

■自分を苦しめるイヤな「気持ち」を消すのは簡単!

「クライシスサイコロジー」とは、簡単に言えば
大災害や大規模テロなどが起こったさいに、
人々をその恐怖体験から解放し、
それをトラウマにしないための心理学のことです

登校拒否やうつ病、トラウマをとる方法など
最先端の機能脳科学によって、
悲しい体験や辛い体験の情動的記憶を
セルフコントロールして“忘れる”ことができるようになる方法を
誰にでも分かりやすく解き明かした画期的な内容の本です

人間が本来持つ脳の記憶の使い方を最大限に使えるように
脳機能学者である苫米地博士が
自分を苦しめるイヤな気持ちを消す方法を徹底解説!

脳の記憶のメカニズムを知ってそれをうまく処理し、
イヤな記憶を呼び覚ますマイナスの情動に支配されない方法を伝授します。

これまでの悩みや不安が、すぅーっと消えていくのを実感していただけるはずです。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

読んでよかった。
悩み癖があり、よく不安に駆られる自分にはとてもありがたい本だった。

各章のなるほど

第1章 なぜイヤな記憶ばかりが蘇るのか
記憶のインプットとアウトプットのしくみ、そして、失敗の記憶がブリーフシステムでアウトプットされ、自律神経、脳幹にも影響を及ぼすしくみがよく分かった。

にそれたのしくみを踏まえて、記憶を引き出さなくする方法。慣らすことと前頭前野を介入させること。
特に前頭前野の介入が有効であるように思った。

第2章 記憶とは何か。それとどうつき合っていくか。
過去の出来事に対するこだわりを捨てること
現在は過去にベストの選択を積み重ねて出たベストの結果。
IQ(前頭前野を働かせる)を高めれば怒りを鎮めることができる
現実でもない未来に不安を感じることは意味がない。
過去の記憶とのつき合い方の基本
①結果論で過去の出来事を後悔しない
②前頭前野を働かせてそれを評価する
③前頭前野側からの介入に上達する
④わざわざ自分に不利になるように統合しない
⑤後悔は無意味ということを知る
⑥過去の記憶はすべて娯楽にする

第3章 あなたの自我があなたを不幸にする
その人の知識が重要度を決め、人は重要度の高いものしか認識しない。目の前の世界は、その人が重要だと思うもので成り立っている。
イライラの原因は自分で重要度を高めているものが多すぎるとうこと。

第4章 悲惨な体験をトラウマにしない。
最悪な事態を知ることが心を安定させる。

第5章 うつ病は一瞬で治る!?
「何事も自己責任だ」と考えて選択と行動を行うこと。
喜怒哀楽のすべての記憶を娯楽にすればいい。
=過去の記憶を現在の自分は切り離すこと。

第6章 イヤな気持ちから自分を解放するために。
①高い抽象度で考える
②イヤな出来事に、「嬉しい、楽しい、気持ちいい、清々しい、誇らしい」とう情動を結びつける。
③脳を自己発火させる。(アファメーション)
アンカーとトリガーを自分で自分に仕掛ける。
精神安定方法
・リラックスしていること
・抽象空間に対する興味を持つこと

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2019年10月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人(をはじめとする知能のある動物)の脳は、イヤなこと、予想が外れたときのことを「重要な情報」と判断して記憶する。同じ間違いを繰り返さないために。この仕組みは大昔は失敗=命の危機だったので大きな意義があったが、そこまでの危険が及ばない現代人の社会では、過去の失敗ばかりを集積する機能がいささか過剰な働きをしている状態にあり、「悩みの種が尽きない」「私の人生は失敗ばかりだ」といった感情につながっているのだそうだ。

専門知識が無くてもできる主な対策は以下の通り。
・一つ上の抽象度で考える(前頭前野の理性を使い、視野を上げ、「自分の怒りはまっとうな怒りであるか」と内省的に問い、理由や対策を考える)。
・自分が望んだ選択をする(例え結果として間違ったとしても後悔しなくなる)。
・あらゆる感情を娯楽にする。強く働かせる必要が無い(命の危険が無い)現代社会では、感情を娯楽にしてしまえる余裕がある。

他、うつ病についての覚書。
・うつ病という診断は、会社における錦の御旗。
・「自分がうつ病だ」と決めているのは他の誰でもない。自分自身がうつ病だと決めている。
・「オレはすごい」と思う人にうつ病の人はいない。エフィカシーを上げるとドーパミンとセロトニンが分泌されるので、うつ病の症状(セロトニン不足)にはならない。

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2014年11月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・記憶を出し入れする仕組みは偏桃体と海馬の働きによって生み出される。
・偏桃体は記憶の増幅、減衰を海馬に命じる。
・海馬は既知のもの重要と認識しない。
・増幅した記憶を繰り返し、引っ張り出すことで、前頭前野に認識のパターンができる。
・生存のために(再度失敗しないために)海馬は「失敗」を記憶するようにする。
・記憶は「失敗」が多く含まれる。
・「記憶」は視覚の情報等バラバラな情報が統合してできたもの。
・統合の方法は自分の「意味付け」
・「意味付け」如何では「記憶」は事実とは異なり、嘘をつくことになる。
上記により「記憶」との付き合いかたは、下記の通り。
◆結果論で過去の出来事を後悔しない。
 →現在は、過去にベストの選択を積み重ねて出た、ベストの結果。
◆前頭前野を働かせ記憶を評価する
◆前頭前野からの介入に上達する
◆自分に不利になるような統合はしない
◆後悔は無意味と知る。
◆過去の記憶はすべて娯楽にする

人間は欲望を満たすことによって成長する。 
自我とは宇宙すべてのものを重要性の順番に並び替える関数である。
脳は記憶のメカニズムと同様に、欲望を満たすことに重要な情報しか受け止めない。
重要度はその人の知識によって決められる。
前頭前野のパターンになってしまうほどたくさんの、自分が重要だと思う情報が外から刷り込まれている。
→テレビを捨てましょう

情動を消し去る3つの方法
①高い抽象度で考える。
②イヤな出来事の記憶に「嬉しい、楽しい、気持ちいい、すがすがしい、誇らしい」という情動感覚を結びつける。
③脳を自己発火させる。(脳のある部分が活発に活動すること)
 アファメーションをする。

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2014年02月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

チェック項目6箇所。あなたはこの本を読むことで、自分の記憶をコントロールするための脳の使い方を学ぶことができます、過去に起きた悲しい体験、辛い体験から自分を解放し、人生を健やかに前進させるために、私の方法があなたにおおいに役立つことを願ってやみません 。あなたの頭の中には、それが正しいことであり、そうあらねばならないという”信念”があるわけです、その信念を相手に否定されることによって、「決して許せない」という強い怒りの感情がわくわけです。本来、マイナスの出来事の記憶は、生きていくことに役立ちこそすれ、人間から生きる力を奪うものではありません、実際、私たちはイヤな記憶を持ちながらも、ふだんはそれをすっかり忘れ、元気に生きています。イヤな出来事、悲しい出来事、恐ろしい出来事の記憶を”忘れる”、あるいは「大変だったけど、いい体験をした」とプラスに評価できるようになれば、自我は大きく円満なものになり、それはあなたに前向きで囚われない思考をもたらしますs。そもそも人間は、イヤな出来事をよく記憶するようにつくられています、とくに強烈な怒りや悲しみなどの情動をともなう体験をした場合、人間の脳はことさら強くそれを記憶にとどめようとします、その理由は、次に同じようなことが起こりそうなときに、それを避けなければならないからです、なぜ避けなければいけないのか、そこに生命のリスクがあると感じるからです。海馬は失敗駆動型でゲートを開き、失敗の情報をせっせと側頭葉に投げ込んでいきます、それは、失敗の記憶を持つがゆえに人間は生命の危機を避けることができるからであり、海馬は長い間、種の保存に必要な仕事を忠実に実行してきたといえます。
【NEXT READING】
(「重要だ」という情報がイライラさせるとはどういう事?)……「重要ですよ」という刷り込みが何年、何十年も行なわれ続けると、それが人間の前頭前野のパターンをつくり出します、「マスコミが取り上げていることは重要度が高いことだ」というパターンがつくられると、他人の煩悩をどんどん受け入れられるようになっていきます、私たちの消費活動はそうやって生み出されます、タンスの肥やしのひとつひとつは、何か動機があって購入した物です、しかし、買って数日もたつとまったく関心がなくなり、ふと気づくとこうにゅうした 動機さえわからなくなっています。
(情動を消し去る3つの方法とは?)……①高い抽象度で考える、②イヤな出来事の記憶に、「嬉しい、楽しい、気持ちいい、すがすがしい、誇らしい」という情動感覚を結びつける、③脳を自己発火させる。
(抽象度を上げると?  その効果は?)……若い国会議員が不良青年だった自分を誇ったように、いま自分の中で動いているマイナスの情動が大きければ大きいほど、未来においては「それがいい影響を与えたのだ」というプラスの認識に変わっているわけです、「現状からだ」ということを、いまいいか悪いか決めることなどできないということです。

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2013年05月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

良い本だと思います。何となく苫米地さんの風貌に違和感を感じていて、深い意味なく著書は読んだことが、ありませんでした。今回、この本を読ませて頂いて、印象が変わりました。苫米地さんだから、この手法が使えるのかなあと考えてしまうんですが、試してみようという気持ちになりました。もう一度読みかえしてみます。

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2013年12月02日

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