【感想・ネタバレ】さらば、欲望 資本主義の隘路をどう脱出するかのレビュー

あらすじ

グローバリズムの矛盾が露呈し、新型コロナに襲われ、ついにはプーチンによる戦争が始まった。一体何が、この悪夢のような世界を生み出したのか――
自由、人権、民主主義という「普遍的価値」を掲げた近代社会は、人間の無限の欲望を肯定する。欲望を原動力とする資本主義はグローバリズムとなり、国益をめぐる国家間の激しい競争に行き着いた。むき出しの「力」の前で、近代的価値はあまりに無力だ。隘路を脱するには、われわれの欲望のあり方を問い直すべきではないか。稀代の思想家による絶望と再生の現代文明論。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

見事なまでに民主主義の衰退を予言している。
特に近代日本の「利」による「義」の敗北の一節が印象的だった。
西洋のマネは上手だったけれど、結局そうすることで西洋との対立に向かわざるを得なかったディレンマが何とももどかしかった。

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2025年04月01日

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