【感想・ネタバレ】松のや露八のレビュー

あらすじ

幇間・松のや露八として、反権力的姿勢を貫いた、彰義隊くずれの土肥庄次郎。一橋家近習番頭取の長男として生まれながら、鈍でひたむきすぎる性格のゆえに、数奇な人生を辿る。免許皆伝の祝い酒から、庄次郎の止めどない転落の道は始まった。だが武士を捨てるどころではない、徳川の屋台骨が潰れる時勢になったのだ。――負け犬のフツフツたる感情が全篇をつつむ意欲作!

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Posted by ブクログ

私の読書人生において初の吉川英治作品です。
作家さんより題材の「松のや露八」に興味があったから。
露八は本名を、土肥庄次郎といい、父は一橋家の近習番頭頭を務めるれっきとした武士の家系で、庄次郎も仲間と道場で腕を磨く毎日だったが、免許皆伝を受けた日に、運命の歯車は狂いだし、家を飛び出し女に入れあげる、萩江節を習い職業にするのかと思えばそれも中途半端なまま、京都、長崎、下関など、各地を転々と。
時代は幕末維新、何の流れか彰義隊に参加するも敗退、静岡に流れ着き、幇間として正式に活動するという、実在の人物の実話だというのです。
勤王に反発して、では佐幕に徹して活動するでもなく、筋の通らない露八はつかみどころがなく、人物像もはっきり結べないまま話は終わってしまった・・・

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2024年05月19日

Posted by ブクログ

幕末から明治期に活躍した幇間、松廼屋露八の物語。
武士から幇間に転がり落ちていくのだが、本人はまったく気にしていない。マイペースな露八を面白おかしく描いている。
吉川英治にしては軟派な作品。

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2020年02月06日

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