感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
私の中でのMVPはユースチスかなあ。
後半は、まともな子になっちゃって登場回数が少なかったのが残念だけど竜のシーンでは、ユースチスが周りの人達の気持ちを考え直すところとかユースチス成長してる……!と感動。
Posted by ブクログ
ナルニア第3作。
今回冒険にでかけるのはカスピアン王子とぺペンシー兄弟の下の2人、エドマンドとルーシー、そして2人のいとこのユースチス。
かつて海を越えて出かけ、行方不明になったナルニアの7人の貴族たちを探すために、彼らは「朝びらき丸」(素敵な名前!)という名の船で航海に旅立つことに。
海と船の旅ってそれだけでわくわくします。
悪口好きでわがままなユースチスは、欲の深さから龍に姿を買えられてしまいます。孤独になったユースチスの助けの手を差し伸べたのはさんざんいじめてきたねずみのリーピチープでした。
7人の貴族を見つけた後、彼らがたどりついた場所とは?
そして、ちいさなねずみのリーピチープの選択とは?
世界観の広さ、深さに目頭が熱くなりました。作者がおそらく思い入れがあったんじゃないかと思うキャラクターのルーシー。今回も愛くるしさ抜群。いつの間にか彼女の視点で物語を楽しんでいましたね。
しかし、映画版はどうして「アスランと魔法の島」なんて、
平凡なタイトルにしちゃったんだろう。もったいない。
Posted by ブクログ
再読。
『ナルニア国物語』第3巻。第2巻から3年後のナルニアを舞台に、カスピアン王とエドマンド、ルーシィ、ユースチスら人の子の航海を描く。
訪れる島ごとに違った冒険があり退屈しない。特に、ユースチスが竜となってしまう島のエピソードは印象深い。
第1巻『ライオンと魔女』において、アスランという存在には「ライオン」「復活」等のキリスト的モチーフが重ねられていた。今巻ではそれに加え、「子羊」「魚」等のモチーフもまた重ねられている。「あちらの世界では、わたしは、ほかの名前をもっている。あなたがたは、その名でわたしを知ることをならわなければならない」というアスランの台詞からも、キリストの象徴を読み取れると思う。
そう考えてみると、第1巻で異世界ナルニアにクリスマスがあるとされた理由も、今巻において、遡って頷かれるように感じられた。
Posted by ブクログ
個人的にはこのあたりからどんどん面白くなってきていると思っています。1巻と2巻が筋こそ違えど、物語の大枠、つまり「異世界からやってきた子どもたちがナルニアの人々を導き救う」という構図が似通っていたのに対し、3巻からはその構図が大きく変わっていきます。
この巻も映画化されていますが、小説版の方が面白かった。とくにユースチスやルーシィのこころの動きがしっかり描かれています。映画版は映像はたしかに素晴らしいけれども、その部分がちょっと弱かった。
Posted by ブクログ
ナルニア国物語の第三段。ナルニアの中でも、前作からさほど時がたたないうちに、もう一度、エドマンド、ルーシー、今回はユースチスというガリガリ野郎を加えての冒険だった。海が舞台。朝びらき丸という、相変わらずなネーミングの船に乗って、前ナルニア王に追い出された7卿を探す旅に出ているところに、エドマンド達が現れた。小さな冒険を繰り返しながら、恐怖にも打ち勝ち、7卿を探したところで、東の海の果てに至り、最後は現世に戻る3人と、さらなる果てを目指す、ネズミ騎士のリーピチープとで、本隊と別れていく。リーピチープの騎士道は最後まで貫かれ、それだけに別れの寂寥感もこみ上げてくる。なかなかおもしろかった。
ルイスらしく、キリスト教的な徳が教訓として随所に美しくちりばめられている作品。今、彼の自叙伝も合わせて読んでいるが、誠実でありつつ、理性的でユーモアがあり、作品以上に好きになってしまった。残りもこんな調子で読み進めていく。
13/9/9