あらすじ
「オール讀物」新人賞受賞作「姉といもうと」を含む傑作短篇集。
幸田文の『流れる』に憧れる家政婦の姉と、指がないが活動的でラブホテル受付をする妹。
つぶれたスナックの女性店員たちが開いた競馬場での同窓会。
職人気質のクリーニング店主と常識外れの若い女性客。
駐車場の猫に餌をあげている布団屋の妻と、“役者のような美男子”の夫……。
おもわずほほえんでしまうユーモア。人間観察からあふれでる、生きることへの“姿勢の良さ”がにじみ出る。
解説・森絵都「どんな個性も大らかなユーモアをもって包みこむことで、マイナスをもプラスに転化させる。これぞ嶋津マジックだろう」
何気ないやりとりから生れる違和感がクセになる、オリジナリティ溢れる全7篇。
※この電子書籍は2019年9月に文藝春秋より刊行された単行本『スナック墓場』の文庫版を底本としています。
文庫化にあたり、改題しました。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
ジャミラはホントはいい人だなと思った。二人はお母さんと同い年だから、お母さんと同い年の気持ち思って薬渡したのか、悪い人に思えてもいいとこもあるのかなって思った
かしさん
最初は変わった女客だと思ったけど、妻が打ち解けあってる。クリーニングできれいなことに感動してたりする。人っていろんな顔持ってる
姉といもうと
多美子、指を失ってるにも関わらず臆することなく、おぎので働き、家庭教師の間に相手をみつけ、そのまま後継として、二人で住む。頑張ってるからこそ、幸せな感じがした。
129p「私の指のこと、質問もしないし、何も言ってこないの。それはそれで、何もいわないのもおばさんが直接きいてくるのもどっちもうれしいんだよ。2人とも信頼してるから。私のこと好いてくれるからそうしてるんだってわかるの」
神羅してるからこそ、2人は全く反対で別々だけど、好きなんだなあと。
157p駐車場のねこ
ふぐのお店がなくなって、その後のカフェやるディックさん、サーセンの連続に笑ってしまった
ふぐ屋の夫婦仲どんな感じか分からないけど、女店主さんはねこに餌やって、悪い人たちではないのかなと思った。
米屋の母娘
愛想悪いが、弁当の中身入ってないお店側のミスだけど、お母さんとのやりとりが可愛らしかったのかな。最後は対応はもとに戻ってたけど。変わらない冷たい対応だけど、それでも人間らしさが出てる。
一等賞
あらおをなんとかしようと、商店街の人たちが協力しながら、声を掛ける。化粧品屋の奥さんの代わりにユキが帰りなさいと言って、無事ゴールできて良かった。
Posted by ブクログ
何か起こりそうな不穏な感じがあるけど結果何も起こらない(ほっ)。何か事情がありそうだけどそれは書いてない(想像が膨らみ、気になる)。読後感よい話が多い。
現実では、原因と結果と、全てがわかるわけじゃないからリアルといえばリアルだけど、小説だし、もうちょっと情報開示してほしいかなぁ。
「カシさん」「姉といもうと」「米屋の母子」が好み。