【感想・ネタバレ】赤い死の舞踏会 付・覚書(マルジナリア)のレビュー

あらすじ

「赤い死」が蔓延するなか、千人の友達と僧院に避難したプロスペロ公は壮麗な仮装舞踏会を催した。そこへ現れたひとりの仮装した人物が、人々の間に狼狽と恐怖と嫌悪を呼び起こす――死に至る疫病に怯えおののく人々を描いた表題作のほか、処女作「メッツェンガアシュタイン」など短篇小説十篇と、蔵書の行間に書き込んだ思考の断片「覚書(マルジナリア)」を収録。


巻末に解説「ポォの作品について」を所収。
吉田健一の名訳が愛好した作品が名訳で甦る。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

北山猛邦『神の光』で久しぶりにポオが読みたくなった。収録作は『ベレニイス』『影』『メッツェンガアシュタイン』『リジイア』『沈黙』『アッシャア家の没落』『群衆の人』「赤い死の舞踏会』『アモンティラドの樽』と評論2つ。あえてか?一般に流布されているタイトルと違うものが多い。やはり模倣した文体より原文の方が数段晦渋で、地の文は常に論考を読まされているみたいだ。
某ポオオマージュ作品で『アッシャー家の崩壊』を犯罪小説としても読めるぞという評論を読んでから、注意深く再読したけど少し無理筋では…?ポオがそこまで見越して描いているとは思えない。
『アモンティラドの樽』は地の分がほとんどを占めるポーにしては珍しく会話文が多く、比較的小説チックだ。2人の確執を描かないことに意味があるのだろうか。拘束した男の前で石材を一つ一つ設置していく過程がスリリングというかシュール。『黒猫』や『告げ口心臓』と違ってお咎めなしなのが今でも偏愛される理由か。
小品の多い全集1に載っている中でも数少ない良作の『メッツェンガアシュタイン』もあるし、病死・美女の死と埋葬、蘇生、憑依などよくあるネタも満遍なく揃っているが、何かメインディッシュに欠けるようなラインナップだなあと。評論はわけわかめ。

0
2025年12月28日

「小説」ランキング