【感想・ネタバレ】脳を活かす仕事術のレビュー

あらすじ

著者は、大学院時、最初の論文がなかなか書けなかった。また、大学院修了時には3月になっても就職先が決まっていなかった。挫折を乗り越えて、第一線の脳科学者になりえた仕事術を初公開! 著者は、実際に生でスポーツでも音楽でも見聞きすることで、脳の感覚系を鍛え、アウトプットを繰り返すことで脳の運動系を鍛えているのである。また、生命力を輝かせ、優れた仕事を行うための「自律性」と「自発性」は、意識や意欲を司る前頭葉が中心になって形づくられている。前頭葉を活性化させるための五つの行動についても明らかにする。 内容例を挙げると、◎前頭葉と側頭葉にアイデア会議してもらう ◎1時間脳セットアップ法 ◎脳の回転速度を落とさないスケジュール管理術 ◎集中力、アイデアを生む身体法 ◎脳は楽観主義でちょうどいい ◎脳は何度でもやり直しがきく……。「わかってはいるのにできない」を実際の行動に変えて「できる!」に変える一冊!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2008年10月21日レビュー

ここ数ヶ月で一気に色んな自己啓発本を読んだ。
その中の一冊です。

いや、これはまだ読んでます。

「わかる」を「できる」にかえる・・・・
っていうキャッチコピーにひかれて購入。
だって・・・PG言語にしたって
なんとなく読んだり、既にあるものを組み合わせたりは
出来てきてるけど、
まだPG組めませんから。

「わかる」けど「出来ない」・・・・
と言う自分の状況にたいして、
「こうすればいいんだよ」って言ってくれた本でした。

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2012年05月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今までインプットが多く、あれこれ思い悩んでいることが多かった。
あれこれ悩むよりもまずは「具体的な形にして出力」して、フィードバックを得ることがとても大切である。

・感覚系の学習(聞く、見るなど五感を通じて受けとった情報)
・運動系の学習(手足や口を動かす)
・情報を脳に溜め込まない。その場でスケジュール、メモ。
・ミラーニューロン。身の回りの人の良いところを見ていると似てくる。
・創造性は経験×意欲+準備
・身体を動かすことで脳モードを変える
・仕事のルールは自分で決める

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2013年08月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「出力」+「早め」がキー。なるべく早めに出力することが、自分を強くしていくことだと認識しました。

「仕事はなるべく早めに作品にしてリリースする。完璧な出力にこだわり過ぎない。出力すると、それが血肉となる」

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2011年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人間は、自分の脳の中にある情報を出力(アウトプット)するには、必ず手や足、口などを使って「運動」をしなければなりません。「何がいいものか」がわかるのは、感覚系が発達している証拠です。しかし「実現できない」のは、感覚系に対して運動系の発達が遅れているからなのです。

あらゆる手段を使ってでも、自分の脳が喜んでくれる方法を自らの手で探しだすことです。 「脳を活かす仕事術」の神髄は、喜びの中で「脳の出力と入力のサイクルを回す」ことにほかなりません。 好奇心をもって様々な「いいもの」を見て感覚系を鍛え、インプットした情報を運動系から“〝 作品”〟 として外部に出力し、そして成長していくことが大切なのです。人間に限らず、生命を特徴付けているのは「自律性」と「自発性」です。自ら考えて動き、成長する。これこそが生物の最大の特徴です。この二つは、意識や意欲を司る前頭葉が中心になってかたちづくられていると考えられています。生命の輝きとは、まさにこの「自律性」と「自発性」から生まれるのです。

一方、「運動系学習」は、身体を使って情報を出力する時に重要な働きをします。 手を動かして絵を描く、声を出して歌を歌う、思ったことを文章にして表すなど、能動的な運動を通して表現する場合、アウトプットの精度は、運動系学習の回路がどれだけ鍛えられているかに依存するのです。 感覚系学習がちょっとしたきっかけで飛躍的に発達するのに対し、運動系学習は反復でしか鍛えることができません。  感覚系と運動系の学習回路は、車の両輪の関係にあります。感覚系のほうが発達しすぎていると「納得のいくよいものが作れない」となり、逆に運動系が発達しすぎると「たいしたことのない成果物」になってしまうわけです。これが、感覚系と運動系のバランスがとれていない状態のこと

人間の脳には「 可塑性」があることがわかっています。可塑性とは物理用語の一つで「新しい機能を獲得し、それを維持・保存することに優れている」ことをいいます。

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2020年11月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新しいことにチャレンジをしていくのとを後押ししてくれる一冊。ミラーニューロンの働きにより、周りの人間の行動が自分の行動や思考に影響を与える。だからより良い仲間を見つけること。いい意味で楽天的であることは、未来に希望を持つこと。インプットしたことをアウトプットして、それをインプットしないと、脳内の回路は繋がらないこと。面白い話が盛り沢山だった。何より、読みやすかった。

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2020年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

脳の学習には「感覚系の学習」と「運動系の学習」の2種類がある。
「感覚系の学習」は「入力」、「運動系の学習」は「出力」。
バランスが大切だが、「入力」に隔たりがち。
意識して、どんどんアウトプットを「出力」していくことが大切とのこと。
茂木さん自身が意識して「出力」していることも伝わってくる。

身を振り返っても、確かに「出力」が少ない。
仕事もプライベートももっと「出力」を重ねて、鍛えていきたい。

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2012年08月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

茂木健一郎氏の著書、ケンブリッジ大学に留学をしたことがあるということをこの本で知った。
人が成長するときは背伸びをしたときだという、目指したいものがあるから引っ張りあげられる。ブログをやるにも人に見られることがあるから、それも背伸びだという。文章力が身に付くという効果もある。読んでいてもっともだと感じる。
スピーチを読んでいるだけでは伝わらない、そこに思いや感情が加わるから伝わる、山に登りたいと思うだけならそれは感覚系の脳しか働かず、実際に登ってみて、運動系の脳が働くという。
だから、思いを実行に移すことが大事だと。
行動をすると「気づく」と「受け入れる」ことを覚える。
よく観察をしていないと気付けないし、自分が思っていない展開になったりすると拒否しがちではあるが、それを受け入れることも自然に覚えていく。
行動をしないと、幸運にもめぐり合うことは出来ない。根拠のない自信も時には必要だそうだ。
内容自体は、そこまで目新しいものはないが茂木さんの視点が多く盛り込まれている作品である。

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2012年04月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

脳を活かす仕事術

1<概要>
脳科学の視点から、人生や仕事のありかたを考える。
脳には運動系と感覚系の分野があり、インプット・アウトプットの仕組みが備わっている。
また、脳の存在意義である「生命の輝きを放つ」ためには、「創造性」「偶然の幸福に出会う力」「楽天家であること」「情報の受信範囲が広いこと」「革新を忘れないこと」の5つの行動が肝要だ。

体を動かすことを司る運動脳は、出力を担当し、意識的に鍛えなければ成長はない。
五感で感じ取った情報を処理・認知する感覚脳は、入力を担当、感動する出来事にであった時に成長する。
現代人は感覚脳の方が高い発達が見られるため、出力を意識的に鍛えることで両者のバランスを取るべきだ。脳に入力された情報を、言葉に変換しプレゼンテーションする、というサイクルを回して初めて脳が十分に機能する。

2<仕事の目的>
仕事とは情報処理ではなく、「知的創造」であり、生命の輝きを放つための手段に過ぎない。
脳に創造性・独自性を発揮させるためには、ITを駆使し余計な情報を記憶しないことが重要だ。

3<運動脳の鍛え方>
口と手を中心に身体を動かすことで運動脳を鍛える。
自分に「タイムプレッシャー」をかけ、1時間程度の時間を区切って集中することは、脳のワーキングメモリを最大限に活用することになり、より脳が機能している状態と言える。数秒~数分のすきま時間で瞬間的に集中することも重要だ。思い立ったら1秒後に身体を動かすことは、確実に脳の集中回路を鍛えていることになる。
また、脳が何に関心を持つかを知ることも重要だ。脳は予測できることとできないことのバランスの取れた状態や、本気で言っている発言などに興味を示し、意識を集中させる。

4-1<創造性>
創造性には「経験」と「意欲」、「ひらめき」が不可欠だ。
脳に情報が入った時、まず側頭葉に記憶として情報が蓄積される。次に運動脳で出力を行うことで「意味づけ」をし、次回応用可能な経験となる。意識全体を司る前頭葉の意思で側頭葉に蓄積された「経験」が編集されるとこで、創造性が発揮される。つまり、創造性には「経験」が必要であることに加え、出力で情報の「意味づけ」をしなければ、応用可能な「経験」にもならないのである。
前頭葉が「意欲」を生み出すが、そのもととなるのが「感動」や「感情」だ。それらも「経験」から生まれてくる。
「ひらめき」は「経験」と「意欲」の他に、日ごろからの準備が必要だ。頭の中でリフティングを行うように、常に考えることで脳は鍛えられ、「ひらめき」を生み出すことができる。脳にはACCという「ひらめきのアンテナ」がある。そこがアイデアをキャッチし、LPFCという司令塔に情報を送る。両者が連携することで、創造性が発揮される。また、無意識を耕すとひらめきがうまれやすくなる。

4-2<偶然な幸福に出会う力>
セレンディピティという。これを得るためには「行動」「気づき」「受け入れる」という3つの条件が必要。
人との出会いは学びを深める。脳にはミラーニューロンという組織があり、他人の行動を自分の行動のように認識する。つまり、周囲の人の良い所に関心を向けることで、良い所を吸収することができるのである。

4-3<楽天家>
脳は自動的な生命装置として、楽観的な感情を扁桃体で作り出す。ポジティブなイメージは扁桃体を活性化させる。
笑って仕事をすることの効果は大きい。笑うということは自分の状況を客観的に見る「メタ認知」の働きの産物であるからだ。
また不安などの悲観的な感情には名前をつけると良い。不安の源泉は不確実性。不確実なものに名前をつけることで認知すれば、おのずと恐怖感は消えていく。

4-4<情報の受信範囲の広さ>
真のプロフェッショナルは軸となる専門性の他にも多様な価値観を持っている。それをダイナミックレンジが広いという。
ダイナミックレンジを広くするには、ルールを自ら作ることが必要だ。
遊びや仕事で決められたルールの中でしか行動できていないのは、「メタ認知」の欠如している状態だ。
状況を客観視するメタ認知を鍛えることで、現状のルールを変えていくという気概が真のプロフェッショナルへの道となる。
また、限られた文化・考え方しか知らないのであれば豊かな人生は送れない。
人生を豊かするには、「これをやりたい」という思いによる火成論的行動と、じっくりと勉強や努力をして世界観を磨く水成論的時期の相補完的関係が重要だ。更に、アウェーと思われる状況を経験し自分に負荷をかけチャレンジしていくことで、脳は確実に成長していく。

4-5<革新>
理想の仕事とは、「自ら需要を生み出すこと」である。
運動系学習である「行動力」と、感覚系学習である「物事を見極める力」のバランスが取れていることが、イノベーターの必須条件。
道なき道を進んでいくことが仕事のあるべき姿であり、脳を活かし、成長させていくことで理想の仕事は実践でき、人生を輝きのある、豊かなものへと変えていくことができるのである。

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2012年02月29日

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