感情タグBEST3
たった3人(しかいない)の従者達が命を盾にして 、襲撃された
不遇の姫(ヒロイン)を必死で逃がす所は泣いた
ヒーローが容赦無く鉄槌を下して行くのでモヤモヤも残らないし、
正体は分かっていたが、終盤の水戸黄門シーンは爽快だった
富樫さんには珍しくファンタジー本だけど面白かった!
Posted by ブクログ 2022年04月18日
強制された鳥籠から、自分で望んだ鳥籠へ。
結局アリーシェの世界は狭いまま、閉ざされたままだ。
しかも知らず知らずのうちに聖帝の花嫁として体も作り変えられてしまった。
第三者が俯瞰で見ると『彼』の執着が頼もしくもあり怖くあり、アリーシェの世界の狭さが心配にもなった。
でも、『彼』にとってまともに触れら...続きを読むれる唯一と言っていい女性がアリーシェであり、義母妹たちから虐げられていたアリーシェにとって乳母やメイドたち以外で初めて彼女を受け入れてくれた相手が『彼』だった。
互いに唯一の相手だったのだ。
だから、きっと幸せだ。
例え外から見れば多少歪んでいても。
と言いつつも、このレーベル的にはびっくりするほど安心して読めるお話。
アリーシェが基本的にスローライフを送っているし、癒し系のヴィラント(終盤に大活躍)に、アリーシェを祖国で慈しんでくれた人たちも、今の暮らしで縁を結んだ人たちも優しい人たちだったから。
特にメイドの子がお気に入り。
いい子で有能なのだ。
アリーシェを虐めていた人たちにも、きっちりざまあ展開が用意されているので、すっきりもできる。
終盤の展開こそハラハラしたが、ほのぼのした、読み心地のいいお話だった。