あらすじ
人間とは何か? 我々はいかにして人間になったのか? 注目の人類進化学者が、ホモ・サピエンス誕生の道のりと、人類多様性の意味を探りながら、最新の知見をわかりやすく語る。
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Posted by ブクログ
日を跨いでほぼ一気読み。
性善説・性悪説、人種差別・民族差別について触れられていた箇所が、特に興味深かった。
中でも、ダーウィンの言葉が紹介された箇所で、彼の言葉に感動し目頭が熱くなった。
自分自身、少なからず人を蔑むような感情が生まれることがある。その度に罪悪感に苛まれる。
こうして人類学に触れて行くことで、今後自分がどう変化するのか、長い目で観察していきたい。
ということで、人類学について今後も学んでいくこととする。
読み終えて、ブックカバーを外し、改めて表紙の帯の写真を眺める。読み終えてこそ気づける何かがあったと思う。
読み進めるごとに、国立科学博物館に行きたくなり、次回上京の際はスケジュールの最優先とする。
講義形式の文体で大変に親しみやすかったこと。
また、学生さんの回答が素晴らしくそこにも感動したこと。
これからまだしばらく人として生きて行く上で、この本に出逢えて良かったと心から思った。
それにしても、「へーそうだったんだー」と思う箇所が多く、付箋を大量に消費した。
Posted by ブクログ
人類学者である著者が人らしい本質とは何かを講義形式で論じる。著者の目的の1つは差別意識を無くし、偏見無く人をみる見方を身につけることだと思う。そのために人類史を紐解き、人とは果たしてどのように進化して、どのような多様性を持っているのかという観点から提示する。ひとまず差別を無くしたいという目的は置いて、人類史についてが面白い。特にいつの時点から人らしさといえる生物学的特徴がでてきたのか、脳ではなく身体の作りから紐解いていくのは新鮮だった。
Posted by ブクログ
タイトルだけみると怪しげな雰囲気を感じる人もいるだろうけど、文化人類学を研究する学者さんが書いた結構堅い内容。「世界史の教科書の第一章」と言えばイメージが伝わるかも。祖先との対比というメガネで人間らしさを語る本。
教科書で習ったけど今では否定されている情報がちらほらあって、特に世界史好きにオススメしたい。
Posted by ブクログ
人間らしさとは何か 海部陽介 河出新書
生きる意味をさぐる人類学講義
全て口語体で描かれた授業のコピーです
肌や目や髪の表面的な違いから見るとオリンピックの5色のマークを思い起こされますが
コレは紫外線などの地球上の環境の違いが生み出しただけのもので
全員が唯一生き残ったホモサピエンスの同胞であり
「人間らしさ」において同じ人種だと理解できるところにこの本の素晴らしさがある
それなのにホモサピエンスが獲得した物語を創り出して巨大な組織を作る能力を暴走させてしまい互いに憎み合う一神教の
分裂によって宗教戦争にのめり込み
余剰生産物が高まるにつれて愚かにも物欲に目が眩み
競争原理に陥り共食いと言う戦争三昧の現状に迷い込んでいる人間社会が情けない
この混沌現象から抜け出す為にも視野を広げて目を覚まして初心に戻り
調和による相乗効果を生む切磋琢磨の環境を目指したいものである
Posted by ブクログ
興味関心を特に惹かれたところは、ヒトの遺伝的多様性はチンパンジーより小さい(p235〜238,図7-1)や、音楽と美術とファッション(p276〜283,図8-1,8-2)の箇所でした。
わかりやすい文章で、たいへん読みやすかったです。