あらすじ
人間とは何か? 我々はいかにして人間になったのか? 注目の人類進化学者が、ホモ・サピエンス誕生の道のりと、人類多様性の意味を探りながら、最新の知見をわかりやすく語る。
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Posted by ブクログ
人類学者である著者が人らしい本質とは何かを講義形式で論じる。著者の目的の1つは差別意識を無くし、偏見無く人をみる見方を身につけることだと思う。そのために人類史を紐解き、人とは果たしてどのように進化して、どのような多様性を持っているのかという観点から提示する。ひとまず差別を無くしたいという目的は置いて、人類史についてが面白い。特にいつの時点から人らしさといえる生物学的特徴がでてきたのか、脳ではなく身体の作りから紐解いていくのは新鮮だった。
Posted by ブクログ
タイトルだけみると怪しげな雰囲気を感じる人もいるだろうけど、文化人類学を研究する学者さんが書いた結構堅い内容。「世界史の教科書の第一章」と言えばイメージが伝わるかも。祖先との対比というメガネで人間らしさを語る本。
教科書で習ったけど今では否定されている情報がちらほらあって、特に世界史好きにオススメしたい。
Posted by ブクログ
興味関心を特に惹かれたところは、ヒトの遺伝的多様性はチンパンジーより小さい(p235〜238,図7-1)や、音楽と美術とファッション(p276〜283,図8-1,8-2)の箇所でした。
わかりやすい文章で、たいへん読みやすかったです。