【感想・ネタバレ】夜想のレビュー

あらすじ

事故で妻と娘を失い、毎日を惰性で生きる雪籐(ゆきとう)。ある日落とした定期を拾ってくれた若い女性に、雪籐は胸を衝かれた。彼女は涙を流し「あんまりかわいそうなので、つい……」と言ったのだ。その女子大生・天美遙は、物に触れるとそこに籠もった“思い”を読み取る不思議な能力を持っていた。悩む人の相談にのる彼女の力をもっと広く役立てようと、雪籐は仕事をやめ、会をつくるが…これは新興宗教の誕生なのか? 魂の救済を描く、圧巻の感動巨編。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

もっと暗くてどん底のような話なのかと思ったが意外とどん底からすこし回復したところに着地してよかった
嘉子の話は雪籘の話と対比になっていて、相手に自分の望む姿を押し付けたすえに相手を失った嘉子と、その望む姿を押し付けていたことを反省できたからこそ間に合った雪籘ということなのだろうと思っている
どんどん思想が偏っていく雪籘とただの1人の人間として見て欲しい遙のすれ違いに胸がつまるような感じだったし雪籘が統失のようになっているのはなんとなく想像がついた(被害妄想も)けど実際に明かされるとなんとも苦しい 目線の描写などがあるのも危ない人と言われる嘉子と雪籘は紙一重程度のところにいる、あるいは同程度の状態であるということだろう
救ってくれと相手に縋り続けるばかりで相手の本質を見ていなかったからこそ雪籘は遙を知らず知らずのうちに自分の都合のいいお人形にしていたんだろうなと(最後だけでなく)
不幸だからといって他者を踏みにじり善意を使い潰し相手が壊れるまで救いを求めて搾取し続け、人から貰ったものには感謝もせず…… 同じく不幸である嘉子は雪籘の行く末の最悪のパターンを描いていたのだろう
ただとにかく、収まるべきところに収まって良かったと思っている

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2026年08月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本筋とは関係の無い娘が家出した母親の話が時々割り込んでくる。それが、本筋と交差した時に伏線が回収される、ってのはよくある話だが、最終的にその母親と主人公である雪藤の状況が見事に対比されているわけだね。
ミステリーとしてのどんでん返しも中々良いし、不幸からの救いの話としても味わい深い。

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2016年09月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人の心は弱いんだなぁ、と再認識を繰り返しながら読み進んだ。
登場人物の誰もが、他人に依存している。
新興宗教に群がった人たちなので仕方ないといえば仕方ない。

出て行った娘、亜由美を支配し続けようとする母親の身勝手さに、彼女登場する度に辟易した。
北條メンタルクリニックは衝撃の結末だったが、貫井さんの本を読んだ満足感を一番色濃く味わえた瞬間でもあった。

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2013年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うーん、宗教の話?
人は弱った時に何かに頼りたくなるもの。人から言葉をもらって生きる自信をもつのは悪い事でないけど、結局、自分が前に進もうという気力がないと何も始まらない、って感じかなあ。
貫井作品の中ではあまり好みではなかったかも。

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2014年04月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

事故で妻子を失い、生きる希望を見出せなくなった男が、ある特殊な能力を持った一人の少女との出会いにより、生きがいとなる団体設立へと向かう。

新興宗教って、こんな風に出来上がり、膨れ上がり、空中分解していくんだな・・。

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2013年03月05日

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