【感想・ネタバレ】夜想のレビュー

あらすじ

事故で妻と娘を失い、毎日を惰性で生きる雪籐(ゆきとう)。ある日落とした定期を拾ってくれた若い女性に、雪籐は胸を衝かれた。彼女は涙を流し「あんまりかわいそうなので、つい……」と言ったのだ。その女子大生・天美遙は、物に触れるとそこに籠もった“思い”を読み取る不思議な能力を持っていた。悩む人の相談にのる彼女の力をもっと広く役立てようと、雪籐は仕事をやめ、会をつくるが…これは新興宗教の誕生なのか? 魂の救済を描く、圧巻の感動巨編。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

本筋とは関係の無い娘が家出した母親の話が時々割り込んでくる。それが、本筋と交差した時に伏線が回収される、ってのはよくある話だが、最終的にその母親と主人公である雪藤の状況が見事に対比されているわけだね。
ミステリーとしてのどんでん返しも中々良いし、不幸からの救いの話としても味わい深い。

0
2016年09月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人の心は弱いんだなぁ、と再認識を繰り返しながら読み進んだ。
登場人物の誰もが、他人に依存している。
新興宗教に群がった人たちなので仕方ないといえば仕方ない。

出て行った娘、亜由美を支配し続けようとする母親の身勝手さに、彼女登場する度に辟易した。
北條メンタルクリニックは衝撃の結末だったが、貫井さんの本を読んだ満足感を一番色濃く味わえた瞬間でもあった。

0
2013年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うーん、宗教の話?
人は弱った時に何かに頼りたくなるもの。人から言葉をもらって生きる自信をもつのは悪い事でないけど、結局、自分が前に進もうという気力がないと何も始まらない、って感じかなあ。
貫井作品の中ではあまり好みではなかったかも。

0
2014年04月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

事故で妻子を失い、生きる希望を見出せなくなった男が、ある特殊な能力を持った一人の少女との出会いにより、生きがいとなる団体設立へと向かう。

新興宗教って、こんな風に出来上がり、膨れ上がり、空中分解していくんだな・・。

0
2013年03月05日

「小説」ランキング