【感想・ネタバレ】厭世フレーバーのレビュー

あらすじ

突然父親が失踪し崩壊寸前の須藤家は、残された5人揃ってダメ人間。14歳の次男は、熱中していた陸上部をやめ進学もしないと宣言。女子高生の長女は夜の街をウロウロ。27歳の長男は、会社を辞めたことを隠して肉体労働。あとは酒浸りの母親に、ボケ始めた爺さん…。みんな現実にムカつきながらも、心に折り合いをつけて生きている。章ごとに、代わる代わる本音や家族には言えない秘密を告白。そしてまさかの事実が明らかに! 家族の絆をポップに描いた快作誕生。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

また来た!三羽省吾!

14歳 ケイ
17歳 カナ
27歳 リュウ
42歳 薫
73歳 新造
(あと消えた親父w)

親父の失踪をきっかけにみんな厭世観丸出しなのに、
家族それぞれが実はよく考えて
いっぱいイッパイ頑張ってるんだね~
世の中捨てたもんじゃない、というパワーをもらいました。

0
2012年05月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ケイ
須藤圭一。十四歳。中学二年。部活を辞め、新聞配達を始める。


ケイの母。夫がいなくなり、酒浸りになって家事の殆どを放棄。

ケイの担任


宗之。会社を辞め、家からも消えてしまった。

清水もしくは島田
榎田。ケイのクラスの女子。佐久間だったが母親が再婚して榎田姓になった。

ブル
陸上部顧問。

ダンチ
段田孝一。ケイの小学校の頃からの遊び仲間。陸上部。

カナ
十七歳。高校二年。長女。基本的に真面目で勉強もできるイイコちゃん。

リュウ
須藤隆一。二十七歳。長男。大卒。四年勤めた防犯関係の会社を辞めた。

ポン
カナの友人。塚本→塚ポン→ポン。

カナがバイトしているおでん屋の店長。

部長
カナが飼っていた猫。

今井
カナとは中学も高校も同じ同級生。元カレ。

江藤
おでん屋の客。

部長代理
カナが買ったアメリカンショートヘア。

サブロー
バイトの男。

リュウの母
リュウを産んで十九歳で結婚し、二十九歳で別れてずっと独り身。

芳子
宗之の前の嫁。


四十二歳。ケイの母。

地下のマスター

マメゾー
山火事頭(宗之)とは自動車部品を作る町工場の製造管理係と工員の関係。軽い知的障害がある。

新造
七十三歳。

0
2025年05月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何かで評価さててたか忘れたが、積読の一冊。

はじめの3章はありきたりの話。五人家族の末っ子の中坊語りからはじまり、次女の女子高生語り、ニート兄貴の語り。あぁ、著者の俺こんなに技術持ってます的な自己満足小説かと思いきや、4章位から前三章てある違和感が、緩和され、話が繋がりまとまり、ひと筋縄ではいかないなと思わせる展開。家出した父親不在の家族の話から、実は、そもそもこの家族血の繋がりが複雑で(祖父と父は養子、長男は父の前妻の子、次女は母の不倫相手の子、末っ子だけが失踪した父親とアル中になった母との間の子)家族なんて血の繋がりなんか関係なく、関係性で成り立つものだと言う家族のあり方を訴えた小説だとわかる。
そんな構成よくできてるが、語り口が軽いのと、謎解きみたいな読み口なので、読後にそうだったんだよなあという終わり方で、特に印象に残らない。そんな小説だった。

0
2018年10月01日

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