【感想・ネタバレ】思考実験 科学が生まれるときのレビュー

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Posted by ブクログ 2022年03月04日

そもそも実験で法則を検証するとはどういう事なのか、考え直させてくれるのでよかった。文系の思考実験と違う面白さがある。

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購入済み

H
2024年03月18日

楽しい内容でした。文系で経済学を専攻していました。経済は実験ができません。この本を読み、これまで思考実験をしていたということが改めて認識しました。
どうしても理系の思考実験が面白く感じますが、社会経済の予測での思考実験の事例が多いと面白いと思いました。社会経済の予測は思考実験とは言わないかもしれませ...続きを読むんが。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年10月30日

意思決定の科学
さまざまな統計手法で計算して、効用を比較
というのが使いこなせると便利そう。(たぶん「迷い」が無くなる)


■9章 意思決定と思考実験

○意思決定の理論

平均値でみる → ラプラス基準
(確率は無差別に扱う

・期待効用(効用に確率の重み付け)→期待効用最大化原理

・いろんな...続きを読む統計手法の説明
 ワルド基準、ハーヴィッツ基準、サヴェッジ基準(機会損失最小化)

・各基準での効用を比較
 →ラプラス基準なら列a,ワルド基準ならbという具合、

● 統計的な意思決定方法

統計的意思決定理論
ラプラス基準の精度をより上げたもの

起こる可能性が高いので真剣に検討すべきこと
起こる可能性が低いのであまり重視すべきではないことを分けて考える

情報収集によりそれぞれの状態の生起確率の見積りを修正し、より精度を上げた確率を用いて、期待効用最大原理によって決める

確率の修正はベイズの定理を用いて行う。
=ベイズ更新

ラプラス基準で最初に確率を見積もるときは、意思決定者の漠然とした感覚による主観的なものでかまわない。

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Posted by ブクログ 2022年05月05日

冒頭は法則と結果から原因を導くアブダクション(仮説演繹法)という推論法の説明から。初耳でしたが、演繹法、仮説法との対称性が示されるとなるほどと納得。
そのアブダクションを使って仮説を立て、仮説からの演繹と実験事実からの演繹を闘わせて仮説を検証する。これをすべて頭の中で行うのが思考実験です。
本書で紹...続きを読む介されている思考実験の具体例は量子力学がメインの「理系的な」問題がほとんどで、研究者・理系学生向けに書かれた本です(ブルーバックスってそういうものですが)。
これを日常生活やビジネスにどう役立てるか、は類書に当たるのがよさそうです。

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Posted by ブクログ 2022年03月03日

個人的には楽しめる内容になっていた。
本全体のロジカルさと言うよりは、教科書のような感覚で読める構成だった。
最終章の実生活への応用は少し強引さを感じたが、思考法や実験プロセス等を意思決定時に応用する例が詰まっていると言う点では学ぶことが多く、また単に空想をする感覚で読むのも面白い。
個人的には、仮...続きを読む説設定、実験、二種類の演繹、結果というプロセスはシュミレーションに変わる意思決定材料として人生を豊かにするものだと感じた。

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Posted by ブクログ 2022年03月03日

微妙にロジカルな流れになっていない
思考実験の場合分けで、そのあとの解説と1対1になっていないので、ちょっときもちがわるかった。

作者がおおらかな方なのか、細部の整合性がとっても気になりました

前段は、思考実験の進め方
後段は「思考実験」の例を並べた、図鑑のよう

<思考方法の整理>

演繹法 ...続きを読むディダクション
帰納法 インダクション

仮説演繹法 アブダクション ⇒ 思考実験の主論理
 ①観察事実に基づき、仮説を立てる(帰納法)
 ②その仮説から生起する現象を予測する(演繹法)
 ③その予測が観測事実と一致するかどうか
 ④検証 一致すれば仮説として十分に考察の対象となる
     不一致であれば、仮説が否定される⇒仮説の修正もしくは、別の仮説を立てる
 
背理法(3章)

数学のようにきれいな公理系での論理でなく、自然を相手にしているからか
きちんと論理的にみえないのも違和感あり、数学ではあまり出会わない
アブダクションにあいまいさを感じました。

実験しない実験は、思考実験以外にも、コンピュータシミュレーションがある

<思考実験の進め方>
何かを思いついたら、過去に似たような経験がないか探してみる
よけいなものはすべて排除して必要な要素だけを思い描く

<思考実験の図鑑>
・アインシュタインの自由落下するエレベータ
・マックスウェルの悪魔
・シラードのエンジン
・テセウスの船
・人間の転送機問題
・シュレディンガーの猫 等

<意思決定と思考実験> 決定基準というのがおもろかった

・意思決定理論の決定基準が紹介されている
ラプラス基準 どれも同じ確率で発生すると仮定する
ワルド基準 最悪なことが起きた場合もっともましな選択肢をとる
ハーヴィッツ基準 最大値と最小値にある特定比をかけてそれが最大となる(ワルド基準の中間)
サヴェッジ基準 機会損失を最小とする

目次は、以下です。

はじめに
第1章 思考実験を始める前に
第2章 実験とはなんだろうか
第3章 思考実験の進め方
第4章 思考実験の分類
第5章 批判と弁護のための思考実験
第6章 問題提起のための思考実験
第7章 判断や解釈のための思考実験
第8章 教育的な思考実験
第9章 意思決定と思考実験
おわりに

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