あらすじ
FCバルセロナにてペップ・グアルディオラが革新的なフットボールを披露したのが2008年。以降、2010年代を通じて現代サッカーは「異常」と呼べるほどの飛躍を遂げ、もはやそれまでとは別次元の競技になっていった。その進化を象徴する言葉が「ポジショナル(プレー)」と「ストーミング」である。ペップ、クロップ、ナーゲルスマン……。10年代を代表する智将たちの戦いからひも解く、サッカー界の来し方と行く末。
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戦術の歴史
面白いし、わかりやすかった。
バラバラだった僕の戦術理解がこの本で戦術の歴史というひとつの流れになった。
同じ物が見えている事が大事なんだと思った。
Posted by ブクログ
『戦術ご戦術のせめぎ合い』で進化していくサッカーに焦点を当て、チーム、監督、選手の知識があまり無い自分でも分かりやすく先へ先へ読み進みたくなる内容だった。
欧州リーグやCLを観なが戦術的に何が起きているか理解できて行ったら面白いだろうなと思った。
Posted by ブクログ
勉強になった。森保ジャパン、Jリーグについても語る価値はないかも知れないが同様に語ってほしい。三杉淳を通してクライフの存在を知ったが、三杉率いる武蔵のオフサイドトラップは衝撃的だった。
Posted by ブクログ
筆者のサッカー愛と情熱がパッケージングされたような熱さの1冊。
クライフからペップ、モウリーニョ、ジダン、クロップなど名監督の個性とその時代のサッカーをフォーメーションと戦略の観点で網羅し、今後の展開をイメージしていく。
ポゼッションとストーミング、0トップなどを詳しく説明していて、素人ながらイメージしやすかった。
Posted by ブクログ
サッカーは大好きでプレミアリーグを中心にサッカー観戦に興じているが、戦術についての本は初めて読んだ。なんとなくチームだったり監督だったりの志向があることはわかっていたが、突き詰めて理解したら、とてもおもしろいことに気が付いた。これからいろいろと戦術についても知っていきたいと思う。楽しみが増えた感じだ。
Posted by ブクログ
サッカー未経験であるにもかかわらず、Jリーグの戦術分析を任されるまでになった著者による著作。ペップを中心に最近の戦術や監督の志向性の違いが歴史的な経緯も含めて語られる。
あまりサッカーの戦術の本を読んだことがないので比較はできないけれど、最近の一般のファンによる分析はプロのようと感じることが多く、Twitterなどでは戦術論が交わされている。著者も書いているように、戦術がわかるとより深くサッカーが楽しめるともいえ、そのニーズは高いと思う。
本書を読んでいて感じたのは、型式化(言語化、可視化)と自由の問題で、経営などでも優良企業の行動を言語化し、パターンとして認識することで自社の戦略に活用することはできるけれど、本当の差別化要素はそこだけにはなく社員が現場で自由に判断できるようにしたことだったりする。ここが難しいところで無秩序は混乱を招くだけで非効率だけれど、完全にオートマチックにすると創造性がなく手詰まりになる。規律はあるのだけれど、メンバーの創造性は殺さない仕組みというのが最強ということなんだろうけど、それが難しいのは今年のCLでペップのシティがレアルに負けてしまったことからも伺えることなんだろう。
つくづく奥が深い。