あらすじ
ベストセラー「まんまこと」シリーズ第7弾!
町名主のお気楽跡取り息子・麻之助が、幼なじみの色男・清十郎と堅物の同心・吉五郎とともに、さまざまな謎と揉め事の解決に挑みます。
「きみならずして」「まちがい探し」「麻之助が捕まった」「はたらきもの」「娘四人」「かわたれどき」の6篇を収録。
清十郎に子が生まれ、縁戚のおこ乃の縁談がまとまるなど、麻之助の周りで祝い事が続くものの、自分自身には揉め事ばかり。
特に親しい料理屋の娘・お雪には何かと振り回される日々だ。
ある時、野分けと呼ばれる大嵐が起こり、お雪が洪水に流される。
間一髪助かるが、何やら一大事が……!?
解説は「まんまこと」シリーズの装画を手掛けるイラストレーターの南伸坊さんです。
※この電子書籍は2019年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
2025/11/1
めっちゃ久しぶりに読んだシリーズ。
状況をちょっと忘れてる。
麻之助の再婚話もちょっと動き出しそうで、今度は早めに続き読もうと思いました。
Posted by ブクログ
『まんまこと』シリーズ第7作。毎度毎度とはいえ、今回の麻之助はあまりにも災難続きではないか? お寿ずに先立たれてどのくらい経ったか、町名主・高橋家の跡取りとして、縁談のプレッシャーも強まるばかりだが…。
「きみならずして」。一言で言えば、悪意があろうとなかろうと、噂って怖いよねえという話。もちろんSNSなんてない江戸時代だが、人の口に戸は立てられぬ。だからこそ首謀者は許しがたい。彼女の幸せを願うのみ。
扉絵にドキッとする「まちがい探し」。読んでみて、ああなるほどと納得。江戸時代でも現代でも、需要があるわけですねえ。時代背景を考えても、その夢は理解されることはないのだろう。そのショック療法はやりすぎのような…。
「麻之助が捕まった」っていうからいつ捕まるかと思いながら読んでいたが…そういうオチか? ある意味、ずっと捕まっているような。ちなみに、悪い奴らはちゃんと捕まります、はい。久々に暴れられて、麻之助もスカッとしたのでは。
「はたらきもの」。色々な顔役がいて回っている江戸の町。その後継ぎたちのプレッシャーたるや。麻之助自身、後継ぎだけに。実績を作って認められるしかない。麻之助もそうしてきた。それにしても、江戸の歴史が大きく変わる寸前だった。
「娘四人」。そのまんまです。これも噂絡みだが…その原因とは。んーまあ、太平の世になって長いのだから、そういう人もいたのだろうなあ。責める気にはなれない。それにしても畠中さん、こんなところで打ち切りですか!
最後の表題作「かわたれどき」。詳しくは触れないが、江戸の深川を大災害が襲った。そこに居合わせたのは…。悲しいすれ違いと、人間の不器用さ。自身に当てはめて考え、腹を括った麻之助が、最後の最後に出した結論とは。もちろん、次も読むしかあるまい。
Posted by ブクログ
まんまことシリーズ。
このシリーズ、読んでいるような、読んでいないような。
なにか、全体的に話があっさりしてる。
人情噺がなければ江戸ものでないというつもりはないが。
後妻をとることになるのかと散々を持たせておいて、
結局、話は進んだような、進まないような。
最後に突然野分けで川があふれて、
後妻候補のひとりが流され記憶をなくす。
いきなり深刻な展開に驚いた。
Posted by ブクログ
シリーズ第七弾。
周囲の祝い事に、やもめの身の麻乃助に縁談がやたらと持ち込まれるようになる。
それでも揉め事もやたらあり、仕事にも精を出すのだが……。
麻乃助、お寿づさんのことをかなり引きずっていますね。わかる気もします。
最後には思いがけない大団円でほっこりです。続きが楽しみ♪