あらすじ
現役受験生作家がリアルに紡ぐ受験生の青春。
舞台は、とある地方都市。高校3年生となり、受験生の水咲。
ある朝、町中の尊敬を集める「先生一家」の門前にパトカーが何台も集まり大ニュースに。そこは昔から憧れの的だった、現在通う高校の生物教師の家でもある。水咲といつも一緒の幼なじみ・聖二と愛海も心配で駆けつけるが、手錠をかけられ警察に連行されて出てきたのはなんと憧れの生物教師だった!
その先生は幼い頃から水咲にとって特別な存在。先生をひたすら信じたい一心から水咲はまた別の事件にも巻き込まれてしまい……。
著者が現役受験生として受験勉強と並行して描いた、地方都市在住受験生の青春を描いた初恋小説。読後爽快、リアルな青春を鮮やかに描く。
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Posted by ブクログ
中2で作家デビューし5冊目のこの本。田中さんシリーズでなく、また新しい物語。何もかも完璧な初恋の相手、隣の家のお兄ちゃんと慕った相手が、ある日、下着泥棒で捕まってしまう。信じられない気持ちの水咲。もう、水咲の真っ直ぐな素直な感情や、愛海や聖二、山田ァの掛け合いに何度も笑わされた。この方の作品は元気をくれる。この先、どんな作品を書くようになるのか、本当に楽しみ。とても良かった、素敵な作品。
Posted by ブクログ
初鈴木るりか。中学生デビューの作家さん、この作品は高校生の時に書いた第5作らしい。高校生が描いた小説としては確かにすごい!俺も、せめて20代で読んでいたら、おもいっきり彼女の小説にはまっていると思うが。
やっぱり人生半世紀過ごしてしまうと、感性が擦れるんやろなぁ、10代の感じ方や考え方に乗り切れないんよねぇ。まぁそれが、正しい?普通のおっさんなのかもしれないが…。
そういや、新井素子の星へ往く船シリーズも高校生で書き始めたんやったよなぁ、あれは当時凄く面白かったしのめり込めたから、やっぱ俺の感性が老化してるってことなんだろうと思う。