あらすじ
――やっと捕まえた、僕だけの蝶。
約六年前、国王の独断により父を反逆罪で処刑され、
すべてを失ったクラウディア。
修道院で慎ましく暮らしていたが、父の冤罪が認められ、運命が大きく変わる。
国王の愚行を止められなかった償いとして、王弟アルヴィンとの結婚が決まったのだ。
初恋相手である彼に、真綿に包まれるように大事にされ、淫らに愛される日々。
彼は贖罪をしているだけ。
そう思いつつも、クラウディアは彼との情事に溺れていく。
だがその裏で、彼女を狙う動きがあって――!?
腹黒な王弟殿下×冤罪で家族を失った令嬢、六年越しの執着愛!
【目次】
プロローグ アイリスと蝶
第1章 クラウディアの王子様
第2章 冤罪
第3章 再会とそれぞれの思惑
第4章 王家と贖罪
第5章 不穏な影
第6章 真の黒幕、真の罪人
エピローグ そして蝶は囚われる
あとがき
【関連ワード】
ライトノベル 恋愛 ファンタジー ソーニャ文庫
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匿名
清々しいまでにみんな自分のことしか考えてなくて、いっそ関心してしまう。
特にヒーローがラストで突然の闇を全開にしてきたから、うわ~ソーニャって感じでした。
流石富樫さんのソーニャでした
贖罪か…ソーニャにしては執着が薄いな…と読み進めてましたがそう来ましたか!
男女間の愛憎だけじゃないって目から鱗のソーニャっぷりは一見の価値アリ。
そう思って見ると登場人物全員がチラホラと気配を漂わせてる事に気付いて世界が変わります。
作者買いして間違い無かった。
さすがソーニャさん
本当に、さすがソーニャさん、と思いました。愛ゆえに歪んだ執着は理解できます。リアルではお断りですが小説世界では好物です。 ラストまで読んでうわぁーーと思いました。
ヒロインは家族の罪で一家断絶され、男性は処刑され女性は修道院へ送られます。しかし数年後に冤罪であることがわかり、王家の失態とされ元皇太子であったヒーローと結婚することになります。
色々あって黒幕まで破滅することになりハッピーエンドとなるのですが、ヒーローが黒いです。本当ならヒロイン一家を救うこともできたにも関わらずヒロインを家族と共有することは出来ず、独り占めしたいがために見殺しにしていたことが判明。もちろんヒロインには知らせず一生を幸せにすることで贖罪とする、と何とも素晴らしい執着を見せるヒーロー。有りがちなストーリーながらもさすがソーニャさんです。普通のハッピーエンドでは終わらないあたりに脱帽です。