あらすじ
女32歳、独身。誰かにのめりこんで傷つくことを恐れ、恋を遠ざけていた夏目。間島の絵を一目見た瞬間、心は波立ち、持っていかれてしまう。走り出した恋に夢中の夏目と裏腹に、けして彼女だけのものにならない間島。触れるたび、募る想いに痛みは増して、夏目は笑えなくなった──。恋の終わりを知ることは、人を強くしてくれるのだろうか? ひりつく記憶が身体を貫く、超全身恋愛小説。(解説・栗田有起)
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Posted by ブクログ
残したい言葉
P.74
私は彼に会って、自由になった。
今までにない充実した時間を、彼が与えてくれているのなら、そのかけがえのない人物を、大切に「取って」おいた方がいいのではないか。
だからこそ、彼に触れるとき、彼の頭を、肩を叩くとき、自分の感情をもてあました。もっと触れたい、と思う自分の感情、ねちゃねちゃとした慾を、邪魔だと思った。自分が女であること、彼の異性であることが、歯がゆかった。最高の「友達」になって、彼といつまでも話をしていたかった。
P.141
私が瀬田に自分のことを話さないのは、そんな話をする必要がないくらい、瀬田といて、ただただ心地がいいからだ。瀬田は、私が何を話しても、何を話さないでいても、フラットな反応を返した。それはある意味の無気力であり、私への興味のなさの現れでもあったが、同時に、瀬田の途方もない優しさをあらわしてもいた。
P.150
彼の感情の琴線に触れたかった。
Posted by ブクログ
たぶん2回目
読んでて高揚した、恋愛を疑似体験できる。私を好いてくれてた人もあんな風になってたのかな
わたしは間島みたいな人間になりたいと思う節がある。軸がはっきりあって、でもそれを他人には見せず好奇心のまま動く掴みどころのない人間。間島と瀬田が同族かどうかは分からない
でも人間として成長するためには夏目とか塚本みたいに我を忘れる経験が必要だとも思う、まだ私は若すぎる
Posted by ブクログ
ここまでのめり込むことがなくなった自分としては夏目の勢いが眩しい
16のオーナーさんとの会話がニュアンスだけどなんだか分かり合えたようで羨ましかった
同性とこのように通じる時って嬉しい気持ちになる
Posted by ブクログ
久しぶりの恋愛もの。
夏目の気持ちがとてもまっすぐで素敵だなって思った。瀬田とか間島みたいな難しい恋愛に対して、夏目のまっすぐな愛の形が対照的で、でも夏目も夏目で難しいからなんとも言えないけど、、うーん。
瀬田がいなくなった彼女と飼っていた猫を大事にしてるだけならまだしも、触らせようとせずその猫に子どもを作らせているのが歪んでいて、でもある意味純愛だなーって思った。
言語化は難しいけど結構好きな本だった。