あらすじ
幼い頃に、とある高貴な女性に「悪役令嬢」のレッテルを貼られて、貴族社会で孤立してしまったオティーリエ。
苦しい立場で耐え続けながら、王族や貴族の子女が入学する学園に入ることに。
年々酷くなる周囲からの対応に耐えながら、オティーリエは学生生活を続ける。なぜなら――
学園内で婚約者が見つからなければ、オティーリエは貴族の地位を棄てて平民になる約束を両親と取り付けていた。
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
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悪役令嬢断罪返し系の王道
いわゆる乙女ゲー悪役令嬢もので、物語の流れは典型的なザマァ返し系です。
ただし主人公である"悪役令嬢"も"ヒロイン"も転生者ではなく、物語に翻弄されながらも強く生きている様子に好感が持てます。
悪役令嬢の目線で幼少期から断罪劇後までが語られるのですが、本当に翻弄されているとしか言いようのない状況で不憫です。
この状況の不憫さに対して、人に恵まれた部分がバランスよく、可哀想だけどなんとか頑張る主人公を一生に応援したくなります。
あくまでも受動的に"嫌われ"ているので、話の流れが全体的に受け身の印象はありますが、主人公に深く寄り添えるようで良かったです。
泣くわ
コミカライズから読んで続きが気になり原作を読みました。
もう本当にヒロインが可哀想で泣けてきます。悔し泣きです。コミカライズではただただ頑張っているヒロインが周りから嫌われていて悔しくて泣いたのですが、原作では友達ができたり嬉しくて泣くこともありました。
それにしても当時ヒロインは社交界デビューもしていない5歳。そんなときから王太子妃のせいで嫌われていていて無視されるって集団イジメですよね。噂だけで誰もヒロインの本性を見ようとしない。現代社会のSNSの怖さと似ているように感じました。これからの逆転劇を楽しみにします。