【感想・ネタバレ】おやつが好き お土産つきのレビュー

あらすじ

「和菓子のアン」の著者による初のおやつエッセイ!

日常の娯楽、おやつの時間。
銀座の名店から量販店のお菓子まで、甘いものもしょっぱいものも分け隔てなく食べ尽くします。
かりかりサクサク、こってりあっさり。読んだらすぐに買いに行きたくなる。
ページをめくるたびに、楽しいおやつの世界がひろがります。
単行本未収録のエッセイも掲載。さあ、召し上がれ!

少しだけ溶けてとろとろになったアイスを、生クリームと一緒に食べる。こっていとした旨味を味わったところで、
濃いめのコーヒーをひとくち(資生堂パーラー”ストロベリーパフェ)
サクサクのホロホロ。口の中でかしゅっとほどけて、やさしく広がる。甘いけれど甘すぎなくて、遠くにひとつまみの塩を感じる。
奇跡のアンビバレンツスイーツ(ウエスト”ドライケーキ”)
ふわんと漂う海苔の香り。臼井寒梅粉の衣で包まれたカシューナッツに醤油の味が香ばしい、香りのカーニバル。
海苔、醤油とおにぎり的な郷愁を誘う部分で攻めてからの、突然の油脂。カシューナッツという、うまい油脂の塊です。
あっさりとこってり、国産と外来種の奇跡の融合。ずっと食べ続けられるタイプです(風雅”風雅巻き”)

※この電子書籍は2019年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

もともとエッセイは苦手だったのだけど、久しぶりに薦められて読んでみたら面白い!

どのページもきらきらしたおやつでいっぱいで、筆者のおやつへの想いがあふれていて、ページをめくるたびに幸せな気分になれる。「おやつ」の表現もすごくよかった。おやつを楽しみにしている様子もすごく伝わってきた。

だけど、どの「おやつ」も描写を読むだけでは想像できなくて、とにもかくにも実物を見て食べたくなった。


そして何よりも、「エッセイは現実の話だから、SFやミステリのフィクションを超えることはないだろう」なんて思いこんでいたのだけど、こんなにワクワクしながらページがめくれるとは!また、読んでみなくちゃ。

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2024年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

坂木さんと言えば、小説の中に出てくる食べ物がやけに美味しそうだなと思っていたけれど、おやつのエッセイ本なんて書かせたらやっぱりすごい。
だれもが知っているような超メジャーなお菓子から、初めて聞いたような珍しいお菓子、そしてフルコースで出てくるような敷居の高いお菓子から、100円で帰るような庶民的なお菓子まで、色とりどり。そしてそのどれもがとっても美味しそうで、愛を持って描かれているなと思う。
そして私も小学生の頃に鬼平犯科帳一気読みして、父から受け継いだ池波正太郎シリーズを本棚に大事に全巻揃えている身としては、そうそう、軍鶏なべがすっごく美味しそうだったんだよね〜と懐かしい気持ちに。
当時はそんな目で見たことなかったけど、食べ物観点で再読してみるのもありだな、なんて思ってみたりした。

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2022年08月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ほとんど銀座で食せるおやつのエッセイ。

銀座三越のイベントで和菓子のアンを知り、そのシリーズが大好きになったので、もう一度イベントをして欲しい。
そして松屋銀座の地下は本当に美味しいものが揃っていて、最近食べた神戸風月堂のゴーフレット3種は老舗の底力を見せてくれる逸品。

知ってるおやつが多くていっしょにもぐもぐしてる気になった!
どの描写も頷き倒し。

職場であそこのナニが美味しかったよと話してるみたい。

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2022年04月14日

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