【感想・ネタバレ】運命の訪れ 王宮への招待のレビュー

あらすじ

妹が父親のわからない息子を出産後すぐに亡くなってから十二年。ダレルは妹の遺児フィリップを父親に会わせてやりたい一心でついにその男性を捜し当てた――ヴァレダー州国の国王アレックスを。アメリカの一市民であるダレルが会えるわけもない相手だったが、アレックスが妹のもとに残した指輪が証拠となり、対面がかなった。フィリップの写真をひと目見て我が子と認めた彼から城に招待され、ともに過ごすうちにダレルはアレックスに惹かれている自分に気づく。かつて妹が恋した男性、そして王でもある彼に思いを寄せるなんて。しかも彼はまもなく別の女性との結婚式を控えているというのに。ダレルの心は揺れるばかりだった。★ハーレクイン・イマージュの人気作家たちが毎月お届けしている〈王宮への招待〉も、ご好評のうちに四話目を迎えました。今月は数々の受賞歴を誇るレベッカ・ウインターズがヨーロッパの小国を舞台に、国王とアメリカ人女性の恋を描きます。★

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Posted by ブクログ

ネタバレ

誠実で心優しいヒロインの話がとても胸を打ちます。

ダレルは12歳の愛する息子フィリップとし二人暮らし。実は息子は妹の生んだ子で、出産直後に亡くなったため、ダレルが甥を養子として育たのでした。妹は17歳の時、バイト先の牧場で知り合った20歳の若い男性と戯れの恋に走り、それがきっかけで妊娠。
しかし、相手の男は翌日には姿を消し、記念の印にと指輪を残してきました。
指輪を手がかりにダルレは彼がさる国の国王であると知り、息子が一途に逢いたがっている「父親」に逢いにゆくのですが―。

他の国の王女と結婚を控えているにも拘わらず、突如として現れた「息子」の存在を肯定的に受け止め、受け容れた国王、更には、逆に彼と婚約者の立場を考え身を引こうとするダルレ。自分より他人のことを優先させて考える誠実な二人は、てもお似合いのカップルです。
この物語りには悪人と呼べる人は一人も出てきません。読んでいて、ほろりとする物語でした。

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2016年06月19日

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