【感想・ネタバレ】新・大学でなにを学ぶかのレビュー

あらすじ

大学では何をどのように学ぶのか? 高校までの〈勉強〉と何が違うのか? 大学で身につけるべき教養とは?….池上彰,磯崎憲一郎,國分功一郎,中島岳志,中野民夫,伊藤亜紗,西田亮介…東工大でリベラルアーツ教育に携わる気鋭の大学教員たちが〈学び〉の意味を論じます.これから大学を目指す人,いま大学で学んでいる人へのメッセージ.

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Posted by ブクログ

ネタバレ

大学で何を学ぶか、学べるのか、学ぶべきなのか、という点に焦点を当てた本。
各章で異なる教授が、自身の経験に即して考えを述べてくれる。

中には参考になるものも多く、私が言語化できなかった一般の大学生に対するモヤモヤをストレートに言語化してくれている方もいて流石だと感じた。
特に学びと海の羅針盤と教養はどのような時に役立つのか、試行錯誤から学ぶの三つが印象に残った。

小説などの本を読むことを通じて、社会について学び、学んだことから得た疑問を解決することで・・・と言ったループの中で自分の興味があるものを見つけること、社会の中で辛い時、1%のひつじになってしまうときにこそよくわからないけど感動した文学作品が活きること、「役に立つから」「正しいから」学ぶのか、尺度が変わる世界と自分の中で選択することの難しさがあり、自分が納得できる選択をする必要があること。
この三つだけでも本書から学び取り、胸に留めておきたいと思う。

私自身は大学卒業間近に読んでしまい、読めば読むほど自分が「してこなかった」ことについて解説がなされ悔しく思った。私のような学生を少しでも減らすため、大学1,2年生の後輩に嫌われない程度にそれとなくおすすめしようと思う。

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2024年03月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大変革期のVUCA(Volatile, Uncertain, Complex, Ambiguous)な社会では「定型業務の専門家」ではなく「適応力のある専門家」が必要だ。この混迷期に適合した専門家は、具体的知識(クイズ的知識)ではない、より高次な知識(メタ知識)を身につけた人のことで、アクティブラーニング(既存の知識を整理しなおす学習活動)を繰り返し行うことで育成される。

定型業務の専門家−−<知識のメタ化>−−>適応力のある専門家−−<リベラルアーツ教育>−−>リーダーシップのある専門家
『「リーダーシップのある専門家」になるために』(室田真男)より要約

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2020年12月10日

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